都心から1時間。美しい田園の町で
フルーツ狩り&スイーツの旅
「小江戸」川越の中心地から車で約15分の埼玉県川島町は、美しい田園が広がる農業の町。昔から稲作が盛んですが、実は知る人ぞ知るフルーツ&スイーツの宝庫なんです。
町内ではいちじく、いちご、ブルーベリーなどが栽培され、旬の時期には果物狩りも楽しめます。特産品を原材料にしたご当地スイーツは、ジェラートや焼き菓子など親子で楽しめるものばかり!
そこで今回は、川島町へ日帰りの旅に出発! のどかな景色に癒されながら「食べる・収穫する・買う」を満喫してきました。
フルーツ&スイーツの宝庫!「川島町」とは
川島町は埼玉県のほぼ中央に位置し、都内から車で約1時間。子連れで気軽におでかけしやすい距離にあります。
面積の約60%は田んぼや畑で、日本の原風景ともいえる景色が広がる町。水路をのぞけばメダカやおたまじゃくしが泳ぎ、小さな子供が川遊びや虫とりを楽しむ姿も見られます。
豊かな水と肥沃な土壌に育まれた米はとてもおいしく、江戸時代には「お蔵米」として川越藩に献上されていたほど。また、稲の裏作として栽培されてきた小麦や大豆で、醤油やみそを作る文化も根付いています。
1950年頃からはいちご栽培、2006年にはいちじく栽培が本格的にスタート。2021年現在いちじくは県内1位、いちごも県内有数の生産量を誇ります。
特産品を使ったスイーツも続々と誕生。フルーツ狩りや醤油の工場見学といった食育体験もでき、親子の日帰り旅にぴったりの町なんです。
いちじく&みそ味も⁉「ご当地ジェラート」を満喫♪
まずは、農業の町=川島ならではのご当地ジェラートをご紹介。いちじくをはじめとした新鮮なフルーツや、特産品の「かわじまみそ」を使った、ほかにないフレーバーがそろっています。スイーツ好きな親子は見逃せませんよ♪
10種以上のフレーバーが味わえるジェラテリアへ
2021年7月30日にオープンした「JAPANESE GELATERIA ASANOHA(ジャパニーズジェラテリアアサノハ)」は、地産地消をコンセプトにしたジェラート専門店。食の複合施設「川島エビス1st Place」のなかにあります。
隣の工房で作るフレッシュなジェラートは、常時10種類以上。旬の時期はできる限り川島産の食材を仕入れて製造しています。
川島産のスイカやマクワウリのジェラートは甘さ控えめで、さっぱり爽やか。一方「かわじまみそ」のフレーバー(写真)は濃厚でコクがあり、意外にも塩キャラメルに似た風味でした。ほかにも、夏は川島産のブルーベリー、トマト、スイカ、いちごを使っています。
テラス席の向こうに田んぼが広がる、のどかなロケーションもこの店ならでは。青空の下、親子で心地よい時間が過ごせます。
「いちじくジェラート」は町内6カ所で食べられる!
続いて、川島町とJA埼玉中央が連携して開発したいちじくジェラートをチェック。町内の農家が愛情たっぷりに育てたいちじくを、最もおいしい時期に収穫して製造しています。
提供している6店舗のうち、今回は「平成の森公園」に隣接する「Smile Cafe 1/2」へ。いちじくジェラートとジャムを添えたシフォンケーキは看板メニューの1つです。
「シフォンケーキには、乾燥したいちじくの葉を香りづけに使ってるんですよ」(同店・山岸さん)。
ジェラートはミルクたっぷりの優しい味わいで、子供が喜ぶこと間違いなしのおいしさでした♪
創業230年!「笛木醤油」の絶品スイーツ♪
川島町に来たら必ず足を運びたいのが「金笛しょうゆパーク」。江戸時代から続く醤油蔵、「笛木醤油」の工場見学が楽しめるほか、レストラン、ショップ、遊び場がそろった、家族にぴったりの施設です。
こちらのレストランでおすすめなのが「いちごバウムサンデー」です。川島産のいちご、卵を使用したバウムにミルクソフトがたっぷり。「スイーツにかけるしょうゆ」をかければ、甘み、酸み、塩味が口のなかで溶け合うのを堪能できます。
もぎたてのフルーツは格別のおいしさ!
スイーツを堪能したあとは、フルーツ農園にもぜひ立ち寄りたいもの。今回は「大澤いちじく圃場」で、収穫を体験してきました。
川島町の特産フルーツといえば「いちじく」!
いちじくが町の特産品になったのは、ここ数年のこと。2006年に、町がいちじく栽培に携わる人を募集し、約25人が専門家の指導を受けながら栽培を始めました。大澤操さんもその1人です。
「食べ頃の実はヘタの辺りまで色がよく、指で軽く押すとやや凹むくらいの柔らかさ。底が少し割れているほうがベッピンさんでおいしいよ!」(大澤さん)
もぎ取る際は逆手で実を持ち、ひねるようにしながら親指でヘタを軽く押します。コツをつかめば力を入れなくてもポキっと折れるので、とっても楽しい♪ 小さな子供でも簡単に挑戦できますよ。
また、おいしい食べ方を聞いてみたところ「もぎたてを2~3時間冷やして食べるのがいちばん」と大澤さん。食べきれないときは冷凍保存し、半解凍で食べるか加工するのがおすすめだとか。お客さんにはスムージーやジャムのレシピを無料で配布しています。
自宅の冷蔵庫で冷やしてから食べてみたら、これまで食べたいちじくとは段違いのおいしさ! 果汁たっぷり、果肉はふわふわでした♡
同農園では、定番品種のドーフィンほか、糖度20度以上になるバナーネ、「黒いダイヤモンド」と呼ばれる熟成黒いちじくのビオレソリエスなど、さまざまな品種を栽培しています。併設の直売所でも買えますが、人気が高く午前中に売り切れてしまうことも多いので、事前に連絡して取り置きしてもらうのが確実。収穫体験も電話で受け付けています。
町内では冬から春にかけていちご狩り、初夏にブルーベリー狩りも楽しめます。
問い合わせ:大澤いちじく圃場 090-5757-4818
川島の味覚を買って帰ろう!
旅先では、その土地ならではのお土産を買って帰りたいですよね。ご当地スイーツを食べたついでに買えるおすすめのお菓子や加工品、直売所で買える特産品などを紹介します!
いちじくのバターサンド「笛木のバタさん」
「金笛しょうゆパーク」で買える、いちじくのバターサンド。川島産のいちじくをふんだんに使い、隠し味の醤油がほのかに香るバタークリームとともに、クッキーに挟んでいます。購入時は冷凍されているので、冷蔵庫に移して半解凍で食べるのがおすすめです。
「Smile Cafe 1/2」のいちじく入りカレー&ケーキ
「Smile Cafe 1/2」には、いちじく関連の商品が充実しています。「川島カレー」は封を開けた瞬間のフルーティーな香りが印象的。豚肉がゴロゴロと入っていて食べ応え抜群です。
「パウンドケーキ」はほんのりリキュールがきいていて、ちょっぴり大人な味わい。生地の糖分がほどよくて、いちじくの甘みとクルミの香ばしさが引き立ちます。また、川島産の米粉を使った「スマイルスティック」は、「子供が手に持ちやすいよう棒状にしました」(同店・山岸さん)という、優しさあふれる一品。
どれも作り手の笑顔が思い浮かぶような、幸せいっぱいの味わいでした。
「川島農産物直売所」で旬の果物&加工品をチェック
旅の最後に訪れたのは「JA埼玉中央 川島農産物直売所」。旬の産直野菜や果物、いちじくやいちごの加工品などが並び、川島の食文化が体感できるスポットです。
飲食店で提供されているいちじくジェラートも、お土産としてカップで購入できます。さらに「JAPANESE GELATERIA ASANOHA」のジェラートに使われている「かわじまみそ」やマクワウリも発見! ジェラートの味を思い出しながら、その食材を味わうという貴重な体験ができました。
自然豊かな川島町でスイーツやフルーツを味わう旅はこれにて終了。気さくでサービス精神あふれる町の人たちとの出会いもあり、とても楽しい1日でした。ぜひ親子で、思い出に残る食体験をしてみてくださいね!
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