埼玉県の日帰り紅葉名所と穴場16選
2024ライトアップ情報＆見頃予想も

秩父や長瀞といった自然あふれる観光地のほか、由緒ある寺社、人気レジャー施設も豊富な埼玉県。心癒される紅葉の名所もたくさんあり、見頃にあわせてライトアップやイベントも開催されています。

そこで今回は埼玉県内の人気紅葉スポットと穴場をご紹介。都内から日帰りでき、ドライブにおすすめの名所も多数ピックアップしました。

秋の週末や連休に、ぜひ親子でおでかけしてみてください。

地域を一番よく知る、各自治体の役場・役所の担当者からのおすすめ情報も掲載していますので、チェックしてみてくださいね。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報は、公式サイトをご確認ください

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【小鹿野町】丸神の滝

白糸のような滝を紅葉が飾り、まるで絵画のよう（画像提供：小鹿野町）

小鹿野町（おがのまち）にある「丸神の滝」は、奥秩父の秀峰・両神山から流れ落ちる滝。埼玉県内で唯一「日本の滝百選」に選ばれています。

全3段・全長76mの黒い岩肌を滑るように流れる美しい滝で、秋には滝を囲む木々の紅葉が楽しめます。例年10月下旬から11月下旬にかけて、紅葉が見頃となります。

【小鹿野町・秩父市】秩父ミューズパーク・スカイロード

汽車型のスカイトレインで黄葉を満喫♪（画像提供：秩父市）

秩父市と小鹿野町にまたがる広大な敷地の「秩父ミューズパーク」では、例年10月下旬から11月上旬にかけて紅葉の見頃を迎えます。

スカイロード（画像提供：秩父市）

なかでも一番の見どころといえば、「スカイロード」のイチョウ並木。約3kmに渡って伸びるスカイロードには、約500本ものイチョウ並木が続き見応えがあります。

【秩父市】中津峡

中津川をカエデ、ナナカマド、ウルシ、モミジなどが彩ります

奥秩父・大滝地域の中津峡は、長野県との県境に源を発する中津川が形成した約10kmの渓谷で、高さ100mにもおよぶ断崖絶壁が続いています。

原生林に覆われた渓谷が赤や黄色の木々に彩られる景色は、秩父でも有数の絶景。県の名勝地にも指定されており、奥秩父を代表する紅葉の人気スポットでもあります。

「持桶女郎モミジ」の紅色は目を奪われる美しさ

紅葉した「持桶女郎モミジ」（画像提供：Takashi Mizoguchi / PIXTA）

例年10月中旬から色づきが始まり、見頃は10月下旬～11月中旬。断崖絶壁や奇岩が連なる渓谷を、赤や黄色に染まった木々が彩る圧巻の光景が広がります。

持桶トンネル手前にある「持桶女郎モミジ」の紅色は特に印象的ですよ。付近には温泉もあるので、途中や帰り道に立ち寄るのもおすすめです。

また、大多喜地域の紅葉が見頃を迎える例年11月上旬の週末には、「光岩公園」で「奥秩父大滝紅葉祭り」が行われます。

「奥秩父大滝紅葉まつり」をチェック！

【鶴ヶ島市】鶴ヶ島運動公園

「鶴ヶ島運動公園」のイチョウ並木（画像提供：鶴ヶ島市）

鶴ヶ島市にある「鶴ヶ島運動公園」では、例年11月の上旬に園内のイチョウ並木の黄葉が見頃を迎えます。

ちょうど黄葉が見頃を迎える例年11月中旬には「鶴ヶ島産業まつり」を開催。イベントの時期におでかけして、親子で紅葉を楽しんでみてはいかがでしょう♪

「鶴ヶ島産業まつり」をチェック！

【長瀞町】月の石もみじ公園

長瀞紅葉のメインスポット

つい立ち止まって見上げたくなります（画像提供：長瀞町観光協会）

秩父鉄道秩父本線「上長瀞駅」から徒歩で約5分の「月の石もみじ公園」は、長瀞町でもトップクラスの人気紅葉スポット。

約2,000平方メートルの広い公園で、燃えるように色づいたイロハモミジ、クヌギ、モミなどが、それぞれの風合いを魅せてくれます。

野鳥の声を聞きながら赤、黄、橙色に包まれた小径を散策するのは、とても気持ちがいい時間。

途中、公園名の由来にもなった高浜虚子の句碑「ここに我 句を留むべき 月の石」もあり、文化的な風情も感じられますよ。

ライトアップも見応え抜群

昼間とはまた違った美しさがあります（画像提供：長瀞町観光協会）

毎年ライトアップイベントも開催され、園内に約150球のLEDライトが灯ります。暗闇に浮かび上がる、妖艶な木々の姿に圧倒されますよ。

夜になると急激に気温が下がるので、服装にはくれぐれもご注意ください。

「長瀞町紅葉まつり」で紅葉の名所巡り（2024年11月1日～30日）

紅葉と荒川（画像提供：長瀞町）

町内を縦断する荒川が長瀞渓谷を形成し、深い山々に囲まれた両岸にはモミジ、サクラ、ナラ、クヌギなど多様な落葉樹が連なります。

秋が深まるにつれ、木々の葉は赤・黄・橙色に。まち全体が、色彩の絶景に包まれます。

そんな紅葉シーズン、まちを挙げて開催されるのが「長瀞町紅葉まつり」。町内を散策しながら複数の名所を巡り、一日中紅葉を満喫できますよ。

大人用自転車に乗れる子供であれば、レンタサイクルでサイクリングするのもおすすめ。「長瀞ライン下り」で荒川船上の特等席から紅葉を眺めるのも最高です♪

長瀞町担当者からのおすすめコメント

荒川・岩畳対岸では秩父赤壁と呼ばれる絶壁から岩畳周辺の木々が鮮やかに色づき、長瀞名物の川下りを楽しみながら、水面に映りこむ紅葉を楽しむことができます。色とりどりの木々に囲まれた秋の長瀞にぜひお越しください。

イベント公式サイト

【長瀞町】長瀞岩畳

国の名勝・天然記念物の岩畳と紅葉の共演

大規模な地殻変動による岩畳（いわだたみ）、と岩壁（画像提供：まちゃー / PIXTA）

秩父鉄道「長瀞駅」から歩いて5分ほど。荒川に沿って約600ｍ続く「長瀞岩畳」は、名前の通り、畳を重ねたような形状をしています。

地質学的に珍しく、1924年には国指定の名勝・天然記念物に指定されました。

対岸にそびえ立つ岩壁は迫力満点です。

迫り来るかのような岩肌を覆い尽くすように彩る木々。それはまるで、紅葉という名の花が咲き誇るかのような光景です。

ライン下りの船や「川沿いの遊歩道」で紅葉狩り

岩畳の横を行く船（画像提供：長瀞町観光協会）

近くには荒川のライン下り発着所もあり、船の上からも紅葉を楽しめますよ。

また、岩畳に行くなら「川沿いの遊歩道」を経由するのがおすすめ。秩父鉄道秩父本線の「上長瀞駅」と「長瀞駅」を行き来できる遊歩道からは、紅葉とともに荒川の清流や岩畳・赤壁を眺めることができます。

「長瀞ラインくだり」をチェック！（姉妹サイト「いこーよ」）　

【長瀞町】金石水管橋

長瀞の紅葉を360度楽しめる、人気の観賞スポット

橋の上からの紅葉狩りは開放的でちょっぴりスリリング（画像提供：長瀞町観光協会）

石畳から北上すると、荒川に架かる「金石水管橋」（かないしすいかんきょう）が見えてきます。

岸辺よりも高い位置にあり、心地よい風が吹き抜ける最高のロケーション。

荒川を見下ろし、遠くに連なる山々も望める絶景スポットです。360度の紅葉を楽しめる場所として人気で、岩肌を彩る紅葉と、荒川を下る船の姿を見ることができます。

橋の幅が狭いため車は通れませんが、徒歩か自転車なら通行できます。

【長瀞町】埼玉県立 自然の博物館

大きなカエデの紅葉が圧巻！埼玉の自然史を遡る博物館

紅葉と青空の対比がきれい（画像提供：MilleNary / PIXTA）

人と自然の共生を考える「埼玉県立 自然の博物館」。開館90年以上の歴史を誇り、史料や展示物を通して、埼玉県の自然史をひも解ける博物館です。

館内には、埼玉県内のさまざまなカエデが植樹されている「カエデの森」があり、夜間には美しくライトアップされます。

また、高さ20m以上のメタセコイアの木や「日本地質学発祥の地の碑」などもありますよ。

太古の海獣「パレオパラドキシア」

常設展示室では、巨大ザメ「カルカロドン メガロドン」や海獣「パレオパラドキシア」の化石が展示されており、太古の昔、周辺一帯が海の下だったことが伺えます。

毎年11月14日の「埼玉県民の日」には博物館が無料開放されるので、あわせて訪ねてみてください。

【長瀞町】白鳥橋

「長瀞七草寺」のひとつを携える穴場紅葉スポット！

白鳥橋からの眺め（画像提供：長瀞町観光協会）

秩父鉄道秩父本線「樋口駅」から徒歩5分ほどの「白鳥橋」は、長瀞紅葉まつりのメインスポットからもっとも離れた場所にある、長瀞の隠れた紅葉スポット。

長瀞渓谷の下流に位置する、水面からの高さ約20mの橋です。

両岸には、岩畳で見られるような猛々しい岩肌が続き、荒川に迫るような紅葉の景色を望めます。

現在は鉄骨の橋ですが、もともとは木造りの吊り橋だったそうです。また、橋名は近くにあった白鳥村に由来しています。

橋の近くには、“長瀞七草寺”のひとつ「道光寺」があります。秋の七草である「尾花（ススキ）の寺」とも呼ばれており、ふっくらと黄金色の穂を咲かせたススキの姿も見られますよ。

【長瀞町】宝登山ロープウェイ

空中から眺める紅葉のグラデーション

宝登山ロープウェイ（画像提供：長瀞町観光協会）

標高497.1mになる「宝登山」（ほどさん）。秩父鉄道「長瀞駅」から商店街を抜け、麓に鎮座する「宝登山神社」から坂道を登ると、宝登山ロープウェイ「山麓駅」が見えてきます。

ロープウェイの車窓から眺められる、宝登山の美しく彩られた山肌。標高によって色合いが異なり、自然が描く芸術的風景に目を奪われるでしょう。

頂上付近までロープウェイで登り、その先にはハイキングコースも整備されています。梅園、「宝登山ロウバイ園」や「宝登山小動物公園」もあり、一年を通して楽しめるスポットです。

なお、雲海や紅葉の見どころにあわせ、さまざまな臨時運行が予定されています。

■宝登山・夕焼け観賞便
2024年10月21日（月）～11月30日（土）
※最終便を繰り下げて運転

■宝登山・雲海観賞便
2024年10月13日（日）～11月10日（日）の日曜・祝日　
※朝6時から20分間隔でロープウエイを運転

【長瀞町】宝登山山頂

紅葉に染まった秩父連山の見渡せる絶景スポット

山頂からの景色（画像提供：Yoshitaka / PIXTA）

宝登山ロープウェイに乗って、約5分間の天空の旅を楽しんだら「宝登山山頂駅」に到着。標高497.1mから秩父の山々を一望できます。

山頂付近もさることながら、展望スポットから望む紅葉も最高。見下ろす山肌や遠くに連なる秩父連山が美しく彩られ、夕陽の頃合いにはオレンジ色に輝きます。

また、秋は雲海が出現しやすいシーズン。条件が揃うと山頂から雲海のダイナミックな絶景を体験できますよ。

紅葉が終わると、12月〜2月には「宝登山ロウバイ園」」、2月〜3月には「梅百花園」が見頃を迎えます。

【長瀞町】宝登山神社

ミシュランガイド一つ星を獲得！秩父を代表する観光名所

紅葉に映える二の鳥居（画像提供：長瀞町観光協会）

宝登山の麓に鎮座する「宝登山神社」は「秩父神社」と「三峯神社」に並ぶ“秩父三社”に数えられており、「ミシュランガイド」でも一つ星を獲得した神社。

秩父を代表する観光名所のひとつです。

創建されたのは、西暦110年と伝わります。もともとは「火止山」（ほどさん）という名前が「宝登山」となったことから火災盗難除けのご利益があるとされ、長瀞一番のパワースポットでもあります。

紅葉が特に美しいのは「二の鳥居」から「本殿」のあたり。真っ赤に燃える木々が、深い歴史を刻み続ける宝登山神社を飾ります。

また、月の石もみじ公園と同じく夜間はライトアップが施され、神々しく、神秘的な世界が広がりますよ。

【長瀞町・皆野町】荒川橋梁

ノスタルジックな紅葉風景を撮影しよう！

秋の荒川を渡るSLパレオエキスプレス（画像提供：河野信紀 / PIXTA(）

秩父鉄道秩父本線の「上長瀞駅」と「親鼻駅」をつなぐ「荒川橋梁」。全長153m、秩父鉄道では最長の橋です。

建設されたのは1914年（大正3年）。約20mの煉瓦造りの橋脚からは当時の面影を感じられます。

橋の上を煙を上げながらSLが走るのを目にすると、過去にタイムスリップしたような気持ちになりますよ。

紅葉シーズンには背景の山肌が美しく彩られ、走行する列車と煉瓦造りの橋脚、紅葉が交わった瞬間が絶好のシャッターチャンスです。

長瀞町の秋を象徴する、思い出の1枚を収めてみてはいかがでしょうか。

【新座市】平林寺

山門を色とりどりの紅葉が飾ります

新座市にある「平林寺」の紅葉は、例年11月中旬から12月上旬に見頃となります。

境内には約13万坪（東京ドームおよそ9個分）もの広大な雑木林があり、国の天然記念物に指定されています。

秋に時期になると多くの人が訪れ、約1時間ほどの紅葉ハイキングを楽しみます。遊歩道も整備されていて、親子連れにもおすすめです。

山門や中門、鐘など紅葉と一緒に写真を撮りたくなるスポットも点在しているので、ぜひカメラを手に散策してみてください。

【飯能市】トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園

紅葉に囲まれた「きのこの家」（画像提供：Ran / PIXTA）

「トーベ・ヤンソンあけぼの子どもの森公園」は、フィンランドの作家の名を冠した公園で、ムーミン谷の風景がある北欧の雰囲気を感じられます。

メタセコイアを中心に、園内の紅葉が見頃になるのは例年11月下旬から12月上旬。

公園一帯が黄色、オレンジ、赤に染まる光景は、まるで北欧の童話の世界に入り込んだかのような気分にさせてくれます。

【嵐山町】嵐山渓谷

紅葉ハイキングもおすすめの渓谷

遊歩道を散策しながら紅葉を観賞できます（画像提供：嵐山町観光協会）

埼玉県のほぼ真ん中に位置する嵐山町（らんざんまち）の嵐山渓谷では、例年11月中旬から12月上旬にかけて紅葉が見頃を迎えます。燃えるような真っ赤なモミジをはじめ、黄色やオレンジのグラデーションが見事。

2024年11月23日（土・祝）、24日（日）の2日間には、「嵐山渓谷紅葉まつり イベントDay」が開催されます。嵐山渓谷のモミジや松ぼっくりを使ったワークショップなどが楽しめます。

「嵐山渓谷紅葉まつり イベントDay」をチェック！

嵐山町担当者からのおすすめコメント

飛び石を渡るのが楽しい♪

穏やかな槻川の水面に映る嵐山渓谷の紅葉は写真映えしますよ。飛び石で川を渡ることもできます。

山や渓谷はもちろん、船や橋、ロープウェイ、神社など、さまざまな場所で紅葉狩りが楽しめる埼玉県。お気に入りのスポットで紅葉を満喫したら、ぜひ周辺の観光やグルメも楽しんでくださいね！

※本記事はよりみち情報サイト「ロコナビ」で掲載されていた記事（2019年1月掲載）の譲渡を受け、掲載しています。イベント情報や施設情報など内容の一部は2024年の最新情報に差し替えを行い、掲載をしています

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。