【6月の歳時記】季節の風物詩12選<br/>関連スポット・体験・行事も紹介
更新日2025年06月01日/公開日2025年05月30日

【6月の歳時記】季節の風物詩12選
関連スポット・体験・行事も紹介

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自然とふれあう

「歳時記」(歳事記/さいじき)とは、四季折々の年中行事や風物詩(季節を感じる風習、自然、文化など)をまとめた書物のこと。もともとは俳句に用いられる季語集でもあり、古くから四季を大切にしてきた日本人の暮らしに寄り添う存在でした。

今回は6月の歳時記をテーマに、季節の風物詩や体験をピックアップ。親子におすすめのイベントとスポットもあわせてご紹介します。記事を参考に、四季を楽しむ小旅行へでかけてみてください。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

梅雨時が見頃の花を愛でる:花菖蒲(はなしょうぶ)

千葉県香取市の「水郷佐原あやめパーク」は約150万本もの花菖蒲が咲き誇る名所
千葉県香取市の「水郷佐原あやめパーク」は約150万本もの花菖蒲が咲き誇る名所

初夏を彩る代表的な花のひとつ「花菖蒲」。見頃を迎える6月を中心に、紫、白、青、ピンクなど多彩な色が咲き誇る風景は、梅雨の湿り気を帯びた空気によく映え、訪れる人々を魅了します。

花菖蒲は日本原産で、江戸時代には品種改良が盛んに行われ、現在のような多様な姿が生まれました。その端正で優雅な姿は、古くから日本庭園を彩る花として親しまれ、武士にも愛された歴史を持ちます。現在も、日本の伝統文化や美意識を象徴する花として多くの人々に愛され続けています。

全国各地に花菖蒲を楽しめる観光名所が点在。「しょうぶ園」と名のつく専門の庭園も多く、見頃の時期には「花菖蒲祭り」も開催されています。親子で日本古来の美しい花を愛でて、心豊かな時間を過ごしましょう。

「水郷佐原あやめ祭り」はこちら!

梅雨時が見頃の花を愛でる:紫陽花(あじさい)

関東有数の紫陽花の名所「雨引山楽法寺(雨引観音)」
関東有数の紫陽花の名所「雨引山楽法寺(雨引観音)」

初夏を彩るもうひとつの代表的な花「紫陽花」。見頃を迎える6月を中心に、青や紫、ピンクなど色とりどりの花が咲き誇る風景は、梅雨の時期ならではの絶景です。

日本原産の紫陽花は古くから日本人に親しまれ、奈良時代の和歌集「万葉集」にも登場。18世紀にはシーボルトによって日本の紫陽花がヨーロッパに伝わり、品種改良されて逆輸入されるように。現在では、世界中で2,000~3,000種もの紫陽花が花屋の店頭を飾っています。

紫陽花を楽しめる観光名所は、九州から北海道まで全国に幅広く分布。見頃の時期には「あじさい祭り」も開催されるので、親子でおでかけしてみてください♪

「雨引山楽法寺(雨引観音) あじさい祭」はこちら!

夏至の頃には疲労回復&夏バテ予防の食事を心がける

田植えが終わる「さなぶり」の時期(6月末)から半夏生にかけて奈良県で食べられてきた「さなぶり餅」(出典:農林水産省ウェブサイト https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/menu/hagessyo_moti.html)
田植えが終わる「さなぶり」の時期(6月末)から半夏生にかけて奈良県で食べられてきた「さなぶり餅」(出典:農林水産省ウェブサイト https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/traditional-foods/menu/hagessyo_moti.html)

夏至とは、一年で最も昼の時間が長く、夜が短い日。日本では暦の上で夏の始まりを告げ、本格的な暑さに向かう節目とされます。

日本では、夏至から半夏生(はんげしょう:夏至の11日後から5日間)までが田植えや畑仕事を終える目安とされてきました。

農家にとっては繁忙期のため、疲労回復や夏バテを予防する食材をとる風習が各地に残っています。

  • 関東:小麦の餅(焼いて食べたりお供えにする)
  • 奈良県:さなぶり餅(田植えが終わる6月下旬~半夏生の頃)
  • 愛知県の一部地域:いちじく田楽
  • 静岡県と周辺:冬瓜
  • 三重県:みょうが
  • 関西:たこ

これらの食材を自宅で食べたり、旅行先で見つけた際に味わったりして、身体をいたわる昔の人の知恵と伝統食を体験してみましょう。

「夏至祭」を体験する

スウェーデンでは「夏至祭」がクリスマスと同じくらい大切にされています(画像提供:: yukinosirokuma / PIXTA)※イメージ画像
スウェーデンでは「夏至祭」がクリスマスと同じくらい大切にされています(画像提供:: yukinosirokuma / PIXTA)※イメージ画像

日本では農作業の繁忙期にあたるせいか、夏至そのものを祝う伝統行事は少ない一方、海外では複数の国やスポットで「夏至祭」が行わてきました。

イギリスの世界遺産「ストーンへンジ」には夏至の夜中に数万人の人々が集まり、日の出を祝います。またフィンランドやスウェーデン、ポーランドも、太陽の恵みに感謝し、豊作や子孫繁栄を願う伝統的な「夏至祭」が有名です。

ここでは、日本国内で夏至の前後に体験できる「夏至祭」を紹介します。

【大阪府大東市】Keitto 夏至祭

「北欧の夏のおいしいに出会う」がテーマに、北欧の文化に幅広くふれることができます
「北欧の夏のおいしいに出会う」がテーマに、北欧の文化に幅広くふれることができます

大阪府大東市にある「Keitto」(ケイット:フィンランド語でスープのこと)で開催される「夏至祭」は、夏至を祝う北欧の伝統を体験できるイベントです。

夏の北欧を体感できるディナーパーティーのほか、北欧の手仕事を楽しむワークショップや北欧グルメの出店、蚤の市、音楽ライブなど、親子で楽しめる企画が盛りだくさん。

夏至の時期ならではの、異文化にふれる特別な体験を通じて、家族の絆を深めてみませんか? 2025年の開催日は6月21日(土)と22日(日)の2日間です。

【北海道当別町】夏至祭

会場のひとつ「北欧の風 道の駅とうべつ」はキッズスペースや授乳室も完備した道の駅
会場のひとつ「北欧の風 道の駅とうべつ」はキッズスペースや授乳室も完備した道の駅

北海道当別町で毎年6月中旬~下旬の夏至に近い週末(2025年は6月22日)に開催される「夏至祭」は、スウェーデンの伝統的な「夏至祭」を踏襲したユニークなイベント。当別町はスウェーデンとの交流が深く、その象徴ともいえるお祭りです。

「北欧の風 道の駅とうべつ」や「スウェーデン交流センター」を会場に多彩なプログラムが行われ、来場者は毎年約数千人規模! 鮮やかな民族衣装をまとった人々が、メイポール(リボンや花などで飾られた高くて細い柱)を囲んでフォークダンスを踊り、北欧の祝祭気分を味わえます。

広々とした会場に美味しい北欧グルメの屋台も並び、本場の雰囲気を感じることができますよ。6月も雨が少ない北海道の空の下、親子で特別な一日を過ごしましょう!

「北欧の風 道の駅とうべつ」はこちら!

「スウェーデン交流センター」はこちら!

【埼玉県飯能市】メッツァの夏至祭2025

埼玉県飯能市の「メッツァビレッジ」では2025年5月24日(土)~25日(日)/5月31日(土)~6月14日(土)/6月21日(土)~22日(日)3期に分けて、「メッツァの夏至祭2025」が開催されています。

開催中は、北欧の夏至祭をモチーフにしたミッドサマーセレモニーや花冠作りワークショップなど、北欧文化や自然に親しめるイベントが盛りだくさん。

親子で初夏の訪れを祝い、思い出に残る一日を過ごしてみませんか?開催日や申込方法など、詳細は公式サイトでご確認ください。

【三重県伊勢市】二見興玉神社 夏至祭

神秘的な夏至の朝日(画像提供:平井亭夢寸出 / PIXTA)
神秘的な夏至の朝日(画像提供:平井亭夢寸出 / PIXTA)

数少ない日本古来の「夏至祭」がこちら。三重県伊勢市の「二見興玉(ふたみおきたま)神社」では、夏至の日に「夫婦岩」(めおといわ)の間から昇る朝日を拝み、禊(みそぎ)を行う「夏至祭」が厳かに執り行われます。

古くから、「伊勢神宮」の参拝を控えた人々が心身を清める場所とされた二見浦。夏至の日の夜中3時30分から「夏至祭」が始まり、日の出の時刻である早朝4時40分頃に禊(みそぎ)が行われます。

2025年の夏至は6月21日(土)です。神聖な神事を間近で見られるこの機会に、家族みんなで夏至の神秘的な日の出を拝んでみてはいかがでしょうか。

「100万人のキャンドルナイト」に参加する

「100万人のキャンドルナイト@増上寺 」2023年開催時の様子
「100万人のキャンドルナイト@増上寺 」2023年開催時の様子

「100万人のキャンドルナイト」は、「電気を消して、スローな夜を。」を合言葉に、夏至と冬至の夜に、全国の施設や家庭で一斉に電気を消し、キャンドルの灯りだけで過ごすイベントです。地球環境や平和について考えるきっかけ作りを目的とし、2003年から始まりました。

毎年、夏至の夜(例年6月21日頃)には、東京タワーや六本木ヒルズなど、都内のランドマーク施設がこの趣旨に賛同し、ライトアップを消すなどの協力をしています。

また、港区の「増上寺」では、2025年の夏至の前日、2025年6月20日(金)の夜に「100万人のキャンドルナイト@増上寺 2025」を開催。多くのキャンドルが灯され、幻想的な雰囲気に包まれます。自宅で家族とともにキャンドルを灯すのもよし、イベントに参加してたくさんの人たちと同じ時を過ごすのもおすすめです。

温かいキャンドルの灯りが織りなす幻想的な空間は、きっと子供にとっても特別な体験となることでしょう。

「田植祭」を見学&参加する

一般参加できる田植祭もありますよ(画像提供:V-MAX / PIXTA)
一般参加できる田植祭もありますよ(画像提供:V-MAX / PIXTA)

「田植祭」とは、稲作の豊作を願って田植えの時期に行われる祭り全般を指します。昔ながらの農耕文化や風習にふれることができ、神事(田植え神事)から地域住民が一体となる交流イベントまで、形はさまざまです。

田植祭が開催されるのは、全国各地の農村地域や、古民家園、農業公園、庭園、寺社など多岐に渡ります。実際に田植え体験ができる場所もあり、親子で泥んこになりながら日本の大切な農業と食を実感できる絶好の機会になりますよ。

【三重県志摩市】伊雑宮御田植祭

田楽が響くなか、早乙女たちが苗を植えていきます
田楽が響くなか、早乙女たちが苗を植えていきます

三重県志摩市にある「伊勢神宮」の「伊雑宮」(いざわのみや、いぞうぐう)で、2025年6月24日(火)に開催される「御田植祭」は、「香取神宮」、「住吉大社」とともに“日本三大御田植祭”のひとつに数えられています。

国の重要無形民俗文化財「磯部の御神田(おみた)」として知られ、郷土色豊かな行事が繰り広げられます。

裸男による勇壮な「竹取神事」や、早乙女たちの田植え、にぎやかな「踊り込み」など見どころ満載。親子で日本の豊かな農耕文化と伝統の息吹を感じる、貴重な体験ができます。

【岡山県岡山市】岡山後楽園 お田植え祭

「岡山後楽園 お田植え祭」の様子(画像提供:岡山後楽園)
「岡山後楽園 お田植え祭」の様子(画像提供:岡山後楽園)

「岡山後楽園」では、2025年6月8日(日)に伝統の「お田植え祭」が開催されます。

1962年から続くこの祭では、笠を被った早乙女たちが、岡山県重要無形民俗文化財に指定された「田植え踊り」や「田植え」を披露。希望者は田植え体験もでき、子供も一緒に日本の農耕文化にふれることができます。

美しい庭園を舞台に繰り広げられる、華やかで貴重な神事と体験を家族で楽しんでみませんか?


「夏越の祓&茅の輪くぐり」で残りの半年の無病息災を願う

夏詣を提唱する東京都台東区「浅草神社」の茅の輪(写真提供:台東区)
夏詣を提唱する東京都台東区「浅草神社」の茅の輪(写真提供:台東区)

「夏越の祓」(なごしのはらえ/夏越の大祓とも)とは、一年の半分にあたる6月30日に、これまでの半年間の穢れを祓い清め、残りの半年の無病息災を願う神事です(地域によっては7月に行われることもあります)。

神奈川県寒川町「寒川神社」で「水無月大祓式並 茅の輪神事」で参列者が茅の輪をくぐる様子
神奈川県寒川町「寒川神社」で「水無月大祓式並 茅の輪神事」で参列者が茅の輪をくぐる様子

全国の神社では形代 (かたしろ)によるお祓いが行われるほか、境内に「茅の輪」(ちのわ)が設置され「茅の輪くぐり」を体験できます。茅の輪くぐりは、大きな茅の輪を8の字にくぐることで、心身の穢れを清めるとされる神事です。

また、「夏越の祓」から7月前半にかけて、暑い夏を乗り切るためにお参りをする「夏詣」(なつもうで)という新しい習慣も広がっています。

浅草神社 「夏詣」はこちら!(2024年)

寒川神社「水無月大祓式並 茅の輪神事」はこちら!

半年の疲れが出やすいこの時期、親子で神社を訪れて心身を清める体験をしてみませんか? 全国各地の神社で「夏越の祓&茅の輪くぐり」が行われていますので、下記「夏詣」のサイトからお近くの神社をチェックしてみてください。

季節の和菓子を五感で楽しむ:水無月(みなづき)

初夏を感じさせる涼し気なお菓子(画像提供:プロモリンク / PIXTA)
初夏を感じさせる涼し気なお菓子(画像提供:プロモリンク / PIXTA)

「水無月」は、旧暦6月の和名と同じ名前を持つ、京都で古くから食べられてきた伝統的な和菓子です。一年の半分にあたる6月30日の「夏越の祓」で、半年の罪穢れを祓い清め、残りの半年の無病息災を祈願して食べる風習があります。

外郎(ういろう)生地でできており、上には小豆が乗せられ、三角形に切り分けられているのが一般的。形や味わいには下記のような意味と特徴があります。

●三角形の形:暑い夏を乗り切るための「氷」を模している、あるいは厄除けの護符を模している、など諸説あります。

●小豆:古くから魔除けや邪気払いの力があると信じられています。

●味わい:外郎のしっとりもちもちとした食感と、小豆の優しい甘さが特徴で、シンプルながらも上品な味わいです。

親子で「夏越の祓」の意味を知り、水無月を味わって、季節の移ろいや伝統文化を感じてみませんか? 6月には全国各地の和菓子屋さんや百貨店などで販売されるので、ぜひお近くのお店をチェックしてみてください。

「ホタル狩り」で夏の短夜(みじかよ)を楽しむ

美しい光の景色を目に焼き付けましょう(画像提供:BlackRabbit3 / PIXTA)※イメージ画像
美しい光の景色を目に焼き付けましょう(画像提供:BlackRabbit3 / PIXTA)※イメージ画像

「ホタル狩り」とは、ホタルを捕ることではなく、舞い飛び交うホタルの光を観賞することです。昔の人は、夏の短い夜に、ホタルが放つはかなく幻想的な光を楽しみました。まさに日本の夏の風物詩です。

ホタルは清らかな水辺に生息し、特にゲンジボタルやヘイケボタルは日本各地で6月初旬から見ることができます。静かで暗い場所を好むため、夜間の観賞時は懐中電灯の使用を控えるなど、マナーを守って特別な体験を楽しみましょう。

旬の「入梅いわし」をいただく

「入梅いわし」の握り寿司(画像提供:satoko / PIXTA)※イメージ画像
「入梅いわし」の握り寿司(画像提供:satoko / PIXTA)※イメージ画像

「入梅いわし」とは、梅雨入り頃に水揚げされる、脂がのって特に美味しい旬のいわしのことです。産卵前で栄養を蓄えているため、身が大きく、旨みが凝縮されています。蒸し暑い梅雨の時期を乗り切るための、栄養満点のごちそうです。

【千葉県銚子市】入梅いわしまつり

活きがよく、光り輝き美しい銚子のイワシ (画像提供:銚子フィルムコミッション)
活きがよく、光り輝き美しい銚子のイワシ (画像提供:銚子フィルムコミッション)

「入梅いわし」を味わうなら、全国有数の漁獲量を誇る千葉県銚子市への旅がおすすめ。銚子電鉄に乗って港の活気を感じながら、沿線の店舗で新鮮ないわしを味わいましょう。煮付けや塩焼きはもちろん、お寿司やフライなど、さまざまな調理法で脂ののった旬の味覚を堪能できますよ。

週末は行列のできる「丼屋 七兵衛」
週末は行列のできる「丼屋 七兵衛」

また、2025年6月1日(日)~7月31日(木)は毎年恒例の「入梅いわしまつり」を開催。

「飯沼観音」の門前にある漬け丼専門店「丼屋 七兵衛」をはじめ、市内と近隣のまち6店舗で限定メニュー「入梅いわし おまかせ御膳 」(3,000円・完全予約制)を提供しているので、親子で味わってみてはいかがでしょうか。

「丼屋 七兵衛」の詳細はこちら!

梅の実の収穫&梅仕事を楽しむ

親子で一緒に梅仕事。きっと思い出に残る時間になりますよ(画像提供:ツルカメデザイン / PIXTA)※イメージ画像
親子で一緒に梅仕事。きっと思い出に残る時間になりますよ(画像提供:ツルカメデザイン / PIXTA)※イメージ画像

梅雨の時期に旬を迎える青梅は、収穫と同時に「梅仕事」の楽しみが始まります。梅ジュースや梅干し、梅ジャムなど、収穫した梅を使って手作りする喜びは格別。日本の季節の恵みを五感で味わう、家庭の風物詩です。

数は多くありませんが、梅の名産地を中心に梅もぎ体験ができる農園も。自ら梅の実を収穫する体験は、子供たちにとって食の大切さや季節の移ろいを学ぶ貴重な機会になります。

持ち帰った梅で梅ジュースを作れば、達成感もひとしお。梅雨の時期の特別な“我が家の味”になりますね♪

【静岡県伊豆市】伊豆月ヶ瀬梅林

「伊豆月ヶ瀬梅林」の青梅(画像提供:Yoshi / PIXTA)
「伊豆月ヶ瀬梅林」の青梅(画像提供:Yoshi / PIXTA)

静岡県伊豆市にある「伊豆月ヶ瀬梅林」は、天城連山を望む広大な敷地に約1,500本の梅が植えられた名所です。例年2月中旬から3月上旬には梅の花が咲き誇り、「伊豆月ヶ瀬梅林梅まつり」が行われます。

例年、梅の実が熟す6月頃になると「観光梅狩り」がスタート。2025年は5月31日(土)から梅の実がなくなるまで、毎日梅狩り体験が楽しめます(1週間程度を予定)。

開園時間は8時から15時まで。入園料と駐車場は無料で、収穫した梅の実は1kg500円で購入するシステムです。加工所では梅シロップ用の梅の実の収穫・漬け込み作業も見学できますよ。

自分で収穫した新鮮な梅を持ち帰る貴重な体験は、子供の食育にもつながります。初夏の緑あふあれる梅林で、心安らぐひとときを過ごしてみませんか。

【神奈川県相模原市】本沢梅園

梅酒や梅干しなど加工に適した白加賀をメインに栽培しています(画像提供:Chika / PIXTA)※イメージ画像
梅酒や梅干しなど加工に適した白加賀をメインに栽培しています(画像提供:Chika / PIXTA)※イメージ画像

神奈川県相模原市の「本沢梅園」では、毎年6月に梅もぎ取りを楽しめます。約1,000本の梅の木が広がる園内で、自分で新鮮な梅を収穫できる特別な体験です。

2025年は6月6日(金)~8日(日)、14日(土)~15日(日)の9時から15時まで開催予定。入園管理費として小学生以上200円が必要で、梅の持ち帰りは1kg600円です。親子で初夏の味覚を収穫する、貴重な体験をしてみませんか。

【和歌山県みなべ町】紀州梅干館

「マイ梅干」が作れる体験は家族旅行にもおすすめ
「マイ梅干」が作れる体験は家族旅行にもおすすめ

「紀州梅干館」は、梅の一大産地である和歌山県のみなべ町で、梅の加工を体験できる施設。一年を通じてさまざまな「梅仕事」を楽しめます。

工場見学を通して梅干しができるまでの工程を学んだり、実際に梅干し作りや梅ジュース作り体験(要予約)に参加することも可能。自分だけのオリジナル梅干しや梅ジュースを作る貴重な体験は、子供たちにとって食育にもつながるでしょう。

工場直売店では多彩な梅製品を購入でき、旬の梅の魅力を存分に楽しめます。

「トマト狩り」で旬のトマトを味わう

小さな子供でも挑戦しやすいプチトマトの収穫(画像提供:MAPS / PIXTA)
小さな子供でも挑戦しやすいプチトマトの収穫(画像提供:MAPS / PIXTA)

「トマト狩り」とは、6月頃から旬を迎える真っ赤なトマトを自分で収穫する体験のこと。太陽の恵みをいっぱいに浴びた完熟トマトは、甘みと酸味のバランスが抜群。みずみずしい夏の味覚を、五感で味わう風物詩です。

全国各地の観光農園や道の駅に併設された農園でトマト狩りが楽しめます。ハウス栽培の場所も多いので、雨の日でも安心して収穫体験ができますよ。

もぎたての新鮮なトマトをその場で味わったり、持ち帰って家族で料理したりすれば、子供の食への関心を高めるきっかけになるはず!

「6月の歳時記」と題して、季節の風物詩と体験スポット&イベントをあわせて紹介しました。梅雨のシーズンも親子でたくさんおでかけして、素敵な思い出を作ってください♪

記事を書いた人

雨宮あかり

「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。

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