
まもなく見頃「関東あじさい電車」
2025梅雨に日帰り!人気&穴場4選
おでかけ先に悩みがちな梅雨時におすすめなのが、紫陽花(あじさい)スポット。雨粒をのせた紫陽花の花はキラキラとして美しく、とても風情がありますよね。
関東には紫陽花の名所が数多くありますが、なかでも今回は、線路ぎわに紫陽花が咲き誇る「あじさい電車」をご紹介します。
車窓から紫陽花を観賞したり、沿線を散策しながら電車を彩る紫陽花の風景を眺めたりと、楽しみ方もいろいろ。周辺観光とあわせて、親子で日帰り電車旅を満喫してみませんか?
※トップ画像:江ノ島電鉄「極楽寺駅」付近(提供:鎌倉市観光協会)
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
【神奈川県鎌倉市】江ノ島電鉄(長谷駅~極楽寺駅/御霊神社、極楽寺トンネル付近など)

紫陽花は、神奈川県鎌倉市を代表する花のひとつ。江ノ島電鉄(江ノ電)の線路沿いに咲く紫陽花も、このまちならではの見どころです。
梅雨の時期になると線路脇や駅のホーム、民家の庭先など、いたるところに紫陽花が咲き、レトロな駅舎や車体とのコラボが見られます。

なかでも「御霊神社」(ごりょうじんじゃ)は、門前を走る江ノ島電鉄と紫陽花の組み合わせでおなじみ。江ノ島電鉄の「長谷駅 」と「極楽寺駅」の間に位置しており、踏切のすぐ脇に鳥居が立っています。
境内に紫陽花が静かに咲いていますので、訪れた際には門前での撮影だけでなく、お参りもしておきたいところですね。
たくさんの場所&さまざまな角度から紫陽花を観賞

「長谷駅」~「極楽寺駅」間には、「御霊神社」付近以外にも紫陽花を楽しめる場所がいっぱい。「極楽寺駅」のホームからは「極楽寺」の山門前に咲く紫陽花が見えますよ。
「極楽寺トンネル」(極楽寺側は極楽洞、長谷駅側は千歳洞とも呼ばれます)から電車が出てくる光景もおすすめです。

江ノ電の旅を満喫したあとは、鎌倉駅周辺や北鎌倉にある紫陽花スポットにも足を運んでみてください。きっと心に残る美しい景色と出会えますよ。
■スポット概要&開花情報
例年の見頃:6月上旬~7月上旬
アクセス:「鎌倉駅」から江ノ島電鉄に乗車
【御霊神社】江ノ島電鉄「長谷駅」から徒歩で約5分
【極楽寺】江ノ島電鉄「極楽寺駅」から徒歩で約2分
【神奈川県箱根町】箱根登山電車(箱根湯本駅~強羅駅区間/塔ノ沢駅、宮ノ下駅など)

神奈川県の「小田原駅」から「強羅駅」までを結ぶ箱根登山電車の沿線には合計7,000株の紫陽花が植えられており、“箱根あじさい電車”の愛称で親しまれています。
特に「箱根湯本駅」から「強羅駅」まで、約400m以上の標高差を登る線路沿いには、箱根固有種の「箱根紫陽花(ハコネアジサイ)」ほか多彩な紫陽花が咲き誇り、車窓の目の前に紫陽花の大パノラマが広がります。
標高差があるため、例年6月から7月までの長期にわたって見頃が続くのもうれしいポイント。
沿線の駅にも紫陽花が咲き誇り、特に「塔ノ沢駅」や「宮ノ下駅」は紫陽花×電車の撮影スポットとして人気。ただしピーク時には多くの撮影者でにぎわうため、子供連れなら避けたほうが無難かもしれません。
幻想的な風景を楽しめる「夜のあじさい号」

2025年6月13日(金)~30日(月)の期間は、夜になると沿線の紫陽花がライトアップされ、座席指定列車「夜のあじさい号」が運行されます。
見どころとなる地点では車内の照明を落とし、ゆっくりと徐行または停車してくれるので、光に浮かび上がる紫陽花をじっくり観賞できますよ。
「強羅駅」で下車して「箱根強羅公園」へ♪

また、「強羅駅」から徒歩で約5分の「箱根強羅公園」にもぜひ立ち寄りたいもの。
2025年5月31日(土)~6月30日(月)の期間、開園111周年を記念した「111鉢のあじさいフォトスポット」のほか、紫陽花を水に浮かべた「花手水(はなちょうず)」が登場し、雨の日も晴れやかな気分になれること間違いなし。
公園内の「一色堂茶廊」で期間限定の紫陽花デザートを味わったり、「アナベルロード」(例年6月下旬が見頃)を散策したりするのもいいですね♪
■スポット概要&開花情報
例年の見頃:6月上旬~7月上旬
アクセス:「小田原駅」または小田急ロマンスカー「箱根湯本駅」から箱根登山電車に乗車
【箱根強羅公園】箱根登山電車「強羅駅」から徒歩で約5分
【東京都北区】JR湘南新宿ラインなど(王子駅付近/飛鳥山公園 飛鳥の小径)

東京都北区の「飛鳥山公園」に隣接する約350mの遊歩道「飛鳥の小径」は、紫陽花の穴場スポット。JRの線路と公園との間に植えられた約1,300株の紫陽花が、歩く人の目を楽しませてくれます。
JR京浜東北線「王子駅」の中央改札を降りて左に進み、「飛鳥山公園」へ登る階段手前が「飛鳥の小径」への入口です。

JRの「王子駅」に停車するのは京浜東北線だけですが、ホームと遊歩道の間に複数の線路があり、京浜東北線以外にもさまざまな電車が通過。遊歩道にもっとも近い線路を走る、湘南新宿ラインなどの車内からも紫陽花が見えますよ。
「飛鳥の小径」から駅方面を見ると、高い位置には新幹線も通り、乗り物好きな子供はきっと喜びます。
3つの博物館がある「飛鳥山公園」は梅雨時のおでかけにぴったり

「飛鳥山公園」は、お城の形をしたユニークな遊具が子供たちに大人気。
雨の日は、紙専門のユニークな博物館「紙の博物館」、北区について詳しく学べる「北区飛鳥山博物館」、この土地に居を構えた渋沢栄一の志を伝える「渋沢史料館」で、地域の歴史や文化に親しんでみてはいかがでしょうか。
■スポット概要&開花情報
例年の見頃:6月上旬~中旬
アクセス:JR京浜東北線「王子駅」中央口から徒歩すぐ/都電荒川線(東京さくらトラム)「王子駅前駅」から徒歩で約1分/東京メトロ南北線「王子駅」一番出口から徒歩で約2分
【東京都世田谷区・杉並区ほか】京王電鉄井の頭線(新代田駅〜東松原駅、西永福駅〜浜田山駅)

京王電鉄井の頭線は、東京都渋谷区の「渋谷駅」から武蔵野市の「吉祥寺駅」までを結ぶ路線。
その線路脇では、雨水の流入による斜面の崩壊を防止し、季節の花で乗客の目を楽しませることを目的に、1990年から紫陽花、山茶花(さざんか)、つつじなどが植えられています。
沿線の紫陽花が見頃になるのは、例年6月上旬から中旬にかけて。特にたくさんの紫陽花を楽しめるのは「新代田駅」~「東松原駅」間です。

「西永福駅」〜「浜田山駅」の間も、紫陽花のビューポイントです。
車窓から眺めるもよし、途中下車して散策してみるもよし。親子で気ままな電車×紫陽花旅を楽しんでみてはいかがでしょうか。
■スポット概要&開花情報
例年の見頃:6月上旬~中旬
アクセス:京王電鉄井の頭線の各駅から乗車(主な乗換駅は、渋谷駅、明大前駅、吉祥寺駅など)
沿線を歩いたり撮影を楽しむ際は、周囲の車などに注意してくださいね! 梅雨の時期も、親子でおでかけして素敵な思い出を作りましょう♪
記事を書いた人
雨宮あかり
「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。
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