2025いよいよ見頃!関東の山あじさい名所&穴場7選 イベントも紹介
更新日2025年05月26日/公開日2025年05月26日

2025いよいよ見頃!関東の山あじさい名所&穴場7選 イベントも紹介

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東京都青梅市、東京都調布市、ほか

梅雨の時期を代表する花といえば紫陽花(あじさい)。なかでも今回は、日本の山野に自生するヤマアジサイ(山紫陽花)の名所と穴場をご紹介します。

ヤマアジサイは、華奢で趣のある姿が人気の紫陽花。開花はほかの紫陽花よりも少し早く、早咲きの品種は例年5月から咲き始めます。

山の中だけでなく、アクセスしやすい寺社や公園でも見られるので、ぜひ親子でおでかけしてみてください。図鑑を持って観賞するのもおすすめですよ♪

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください
※例年の見頃を掲載しています。その年の気候により変動しますのでご注意ください

【関東】紫陽花の名所&穴場はこちら!

【関西】紫陽花の名所&穴場はこちら!

ヤマアジサイとは?

自然な色合いが美しく山野草の趣があります(画像提供:みさご / PIXTA)
自然な色合いが美しく山野草の趣があります(画像提供:みさご / PIXTA)

紫陽花とはアジサイ科アジサイ属 に属する植物の総称です。なかでもヤマアジサイと呼ばれる系統は、本州(関東以西の太平洋側)、四国、九州に分布し、山地の谷間の湿地や渓谷などに自生する落葉低木です。

開花がほかの品種よりも少し早く、例年5月下旬から6月中旬が見頃。光沢のないノコギリ状の葉が特徴で、小ぶりな装飾花は清楚で可憐な雰囲気です。

日本の山野草らしい風情と素朴な美しさが人気を呼び、近年は品種改良も盛んに行われ、多くの園芸品種が生まれています。

それではさっそく、関東にあるヤマアジサイの名所をご紹介します!

【東京都文京区】六義園

ヤマアジサイ、ガクアジサイなど和の紫陽花が園内を彩ります
ヤマアジサイ、ガクアジサイなど和の紫陽花が園内を彩ります

江戸時代を代表する大名庭園のひとつ、「六義園」。都内にいることを忘れてしまうような、しっとりとした趣ある庭園で、ヤマアジサイの系統を中心とした日本の紫陽花を観賞できます。

池や築山が配された庭園の一角に、約15種・1,000株の紫陽花が溶け込むように咲き、日本ならではの繊細な美しさを醸し出します。

「七段花(シチダンカ)」や「深山八重紫(ミヤマヤエムラサキ)」など江戸時代から親しまれる古品種も多く、その歴史を感じながら散策できるのが魅力です。

イベント情報:初夏の六義園~さつきと和のあじさいを楽しむ~(2025年5月3日~6月15日)

同時期に、池の周りのさつきも満開を迎えます。
同時期に、池の周りのさつきも満開を迎えます。

ヤマアジサイの見頃にあわせて、2025年5月3日(土)~6月15日(日)の期間、「初夏の六義園~さつきと和のあじさいを楽しむ~」を開催。解説パネルの展示や、職員による「あじさい特別ガイド」、ボランティアによる「庭園ガイド」などが行われます。

さらに6月3日(火)から8日(日)まで「六月六日は六義園の日!?」と題したイベントも実施。庭園の歴史や魅力について、より深く知る機会になります。

池のほとりにある「吹上茶屋」では「お抹茶と上生菓子のセット」を提供。お土産には季節限定の「あじさい金平糖」がおすすめです
池のほとりにある「吹上茶屋」では「お抹茶と上生菓子のセット」を提供。お土産には季節限定の「あじさい金平糖」がおすすめです

風情ある大名庭園を散策しながら日本古来の紫陽花にふれ、心豊かな時間を家族で過ごしてみてはいかがでしょうか。雨上がりのヤマアジサイも格別の美しさですよ。

「初夏の六義園~さつきと和のあじさいを楽しむ~」公式サイト

「六月六日は六義園の日!?」公式サイト

■スポット概要&開花情報
所在地:東京都文京区本駒込6-16-3
例年の見頃:5月下旬~6月中旬
アクセス:
【電車】JR山手線・東京メトロ南北線「駒込駅」から徒歩で約7分/都営地下鉄三田線「千石駅」から徒歩で約10分
駐車場:あり(有料)
関連イベント:【初夏の六義園~さつきと和のあじさいを楽しむ~】2025年5月3日(土)~6月15日(日) 【六月六日は六義園の日!?】2025年6月3日(火)~8日(日)

【東京都あきる野市】南沢あじさい山

ヤマアジサイを中心に50種以上の紫陽花を楽しめます(画像提供:i-flower / PIXTA)
ヤマアジサイを中心に50種以上の紫陽花を楽しめます(画像提供:i-flower / PIXTA)

「南沢あじさい山」は、都会から日帰りで行ける自然豊かな環境で、山道を散策しながら紫陽花の魅力にふれることができる場所。

園内に咲く約1万株の紫陽花は、“現代の花咲かじいさん”と呼ばれた故・南澤忠一(みなみざわちゅういち)氏が、50年かけて一人で植え続けたもの。2025年現在は、南澤さんの意志を受け継ぐお弟子さんたちが管理をしています。

繊細なヤマアジサイの姿に見入ってしまいます(画像提供:Catsu / PIXTA)
繊細なヤマアジサイの姿に見入ってしまいます(画像提供:Catsu / PIXTA)

見頃は例年6月上旬から7月上旬にかけて。可憐なヤマアジサイを中心に、青や紫、白など50種以上の紫陽花が色鮮やかに咲き乱れ、静かな山里を華やかに彩ります。

イベント情報:秋川渓谷あじさいまつり(2025年6月7日~7月6日)

歩きやすい靴で2つの会場を満喫しましょう!
歩きやすい靴で2つの会場を満喫しましょう!

2025年の「南沢あじさい山」は、6月7日(土)から7月6日(日)までオープン。期間中は「秋川渓谷あじさいまつり」の会場のひとつとなり、隣接する「わんダフルネイチャーヴィレッジ」と連携した合同イベントが開催されます。

インスタグラムでのフォトコンテストが実施されるほか、「あじさい茶」や「あじさいクラフトビール」も限定販売。

6月15日(日)には、「南大沢あじさい山」から徒歩約10分のキャンプ場で「100万本のアジサイ音楽祭」も予定されています。

「秋川渓谷あじさいまつり」公式サイト

「100万本のアジサイ音楽祭」をチェック!

■スポット概要&開花情報
所在地:東京都あきる野市深沢368
開花時期・見頃:例年6月中旬から7月初旬
アクセス:【電車】JR五日市線「武蔵五日市駅」から徒歩で約40分、またはタクシーで約8分、または期間限定シャトルバスを利用
駐車場:なし
関連イベント:【秋川渓谷あじさいまつり】2025年6月7日(土)~7月6日(日)

【東京都青梅市】霞丘陵自然公園・塩船観音寺

境内から霞丘陵自然公園にかけて多彩な紫陽花が咲き誇ります(画像提供:denkei / PIXTA)
境内から霞丘陵自然公園にかけて多彩な紫陽花が咲き誇ります(画像提供:denkei / PIXTA)

東京都青梅市の豊かな自然を感じられる「霞丘陵(かすみきゅうりょう)自然公園」。市街地から北部に位置しており、なだらかな丘陵を有する自然公園として知られています。

「塩船観音寺」に咲くガク咲きのヤマアジサイ「紅額」(べにがく)(画像提供:luiji / PIXTA)
「塩船観音寺」に咲くガク咲きのヤマアジサイ「紅額」(べにがく)(画像提供:luiji / PIXTA)

隣接する古刹「塩船観音寺」とともに、初夏には紫陽花が咲き誇る隠れた名所。特に、白いコアジサイなど可憐なヤマアジサイが自生し、野趣あふれる美しい姿を見せてくれます。

「霞丘陵ハイキングコース」の起点でもあり、尾根道沿いの展望休憩所からは眼下に広がる緑の景色と遠くのまち並みを一望できます。

都会の喧騒を離れた自然の中で、紫陽花とハイキングを満喫してみませんか?

■スポット概要&開花情報
所在地:東京都青梅市塩船
例年の見頃:6月中旬~7月初旬
アクセス:【車】圏央道「青梅IC」から約12分
【電車】JR青海線「河辺駅」からバスに乗車、「塩船観音入口」バス停で下車後、徒歩で約10分
駐車場:あり(塩船観音寺の駐車場を利用)

【東京都調布市】神代植物公園

園内に咲くモモイロヤマアジサイ
園内に咲くモモイロヤマアジサイ

四季折々の花が咲く「神代植物公園」には、ヤマアジサイの園芸品種を中心に約130種類・500株もの紫陽花が植栽されています。

木々の中に紫陽花が咲き乱れる「あじさい園」(2022年撮影)
木々の中に紫陽花が咲き乱れる「あじさい園」(2022年撮影)

「あじさい園」は、都会の喧騒を忘れさせてくれる癒しの空間。まるで山道に分け入ったような趣があり、素朴で可憐な紫陽花を愛でながら散策を楽しめます。

花菖蒲も同じ時期に観賞できます(画像提供:i-flower / PIXTA)
花菖蒲も同じ時期に観賞できます(画像提供:i-flower / PIXTA)

紫陽花が咲く6月頃には、入園無料の「水生植物園」で多彩な花菖蒲(はなしょうぶ)も見頃になるので、ぜひ立ち寄ってみてください。

イベント情報:あじさいウィーク(例年5月下旬~6月下旬 ※2025年は確認中)

あじさい展も同時開催
あじさい展も同時開催

紫陽花の開花シーズンには、例年「アジサイウィーク」が開催されています。期間中、雨の日には透明ビニール傘の貸し出しも。雨露に濡れていっそう輝く紫陽花をゆっくり観賞でき、子供の感性を育む良い機会になりますよ。

また、ヤマアジサイを中心とした可憐な園芸品種の数々を展示する「あじさい展」も必見。かわいらしい鉢植えの紫陽花に心癒されます♪

■スポット概要&開花情報
所在地:東京都調布市深大寺元町5-31-1
例年の見頃:6月上旬~7月上旬
アクセス:【電車】京王線「調布駅」、JR中央線「三鷹駅」からバスに乗車、「神代植物公園前」バス停で下車すぐ
駐車場:あり(有料)

【東京都日野市】高幡不動尊金剛寺

高幡不動尊金剛寺
高幡不動尊金剛寺

“関東三大不動”のひとつ、「高幡不動尊金剛寺」は、初夏になると境内から裏山にかけて約250種・7,800株もの紫陽花が咲き誇る名所。

高知県原産のヤマアジサイ「土佐の暁」(とさのあかつき)
高知県原産のヤマアジサイ「土佐の暁」(とさのあかつき)

特に注目なのは、約3,000株ものヤマアジサイ。山あいの自然な環境の中で、種類豊富なヤマアジサイが群生する景色は圧巻です。

自生するヤマアジサイと、全国から集められたヤマアジサイ約200種の両方を楽しめる点も魅力。風情ある散策路の道筋や、散策路の途中にある「山あじさい園」を歩きながら、じっくり観賞しましょう♪

イベント情報:高幡不動尊あじさいまつり(2025年6月1日~30日)

境内では写真のカシワバアジサイや、八丈島原産のガクアジサイ「八丈千鳥(ハチジョウチドリ)」など、多彩な品種を観賞できます
境内では写真のカシワバアジサイや、八丈島原産のガクアジサイ「八丈千鳥(ハチジョウチドリ)」など、多彩な品種を観賞できます

毎年恒例の「高幡不動尊あじさいまつり」が、2025年も6月1日(日)から30日(火)まで開催されます。見頃になると山内の紫陽花が美しく色づき、多くの参拝客や観光客でにぎわいます。

散策しながら多種多様なヤマアジサイの姿を観察したり、美しい色彩を写真に収めたりと、夏の訪れを感じる素敵な一日を過ごせますよ。

イベント情報2:高幡参道あじさい祭(2025年6月7日)

「山内八十八巡拝」ができる散策路に咲く紫陽花
「山内八十八巡拝」ができる散策路に咲く紫陽花

さらに、2025年6月7日(土)には初の「高幡参道あじさい祭」も開催され、さらなるにぎわいが期待されます。

当日は13時の開会式から始まり、「ゆかたクイーンコンテスト」や御当地ヒーローショー、ミニライブやダンスのお披露目、お楽しみ抽選会とステージイベントが盛りだくさん!

浴衣や着物で来場すると、周辺のお店でさまざまなサービスが受けられるのもポイント。親子で浴衣を着て、夏祭り気分を満喫してみてはいかがでしょうか。

「第1回高幡参道あじさい祭」公式サイト

■スポット概要&開花情報
所在地:東京都日野市高幡733
例年の見頃:【ヤマアジサイ】6月初旬~中旬 【ガクアジサイなど】6月中旬~7月初旬
アクセス:【電車】京王線・多摩都市モノレール「高幡不動駅」から徒歩5分
駐車場:あり
関連イベント:【高幡不動尊あじさいまつり】2025年6月1日(日)~30日(火) 【高幡参道あじさい祭】2025年6月7日(土)

【神奈川県箱根町】箱根登山鉄道

電車に乗って紫陽花を観賞できる“箱根あじさい電車”
電車に乗って紫陽花を観賞できる“箱根あじさい電車”

箱根登山鉄道は“箱根あじさい電車”の愛称で親しまれ、梅雨の時期になると車窓から美しい紫陽花を観賞できます。

沿線には、箱根固有種の「箱根紫陽花(ハコネアジサイ)」をはじめ、さまざまなヤマアジサイが咲き誇り、山の斜面を色鮮やかに彩ります。

標高差があるため開花時期がずれ、例年6月中旬から7月中旬まで長く楽しめるのも魅力です。電車に揺られながら、移り変わる山あいの景色と紫陽花の共演を親子で満喫しましょう!

イベント情報:あじさいライトアップ(2025年6月13日~6月30日)

夜のあじさい号
夜のあじさい号

2025年6月13日(金)から6月30日(月)まで、夜になると沿線の紫陽花がライトアップされ、幻想的な雰囲気に包まれます。期間中は、座席指定列車「夜のあじさい号」を運行。見どころとなる地点では車内の照明を落とし、ゆっくりと徐行または停車してくれるので、光に浮かび上がる紫陽花をじっくり観賞できます。

昼間とは違うロマンチックな夜の風景は、子供にとっても忘れられない特別な体験になるはず。座席券は事前予約制で、人気が高いため早めの手配がおすすめです。

イベント公式サイト

■スポット概要&開花情報
所在地:神奈川県足柄下郡箱根町湯本
例年の見頃:6月中旬~7月中旬(標高によって異なる)
アクセス:【電車】小田急電鉄小田原線「箱根湯本駅」から箱根登山鉄道に乗車
駐車場:なし(各駅周辺の有料駐車場を利用)
関連イベント:【あじさいライトアップ】2025年6月13日(金)~6月30日(月)※夜のあじさい号は2025年6月14日(土)~6月30日(月)

【茨城県北茨城市】北茨城 あじさいの森

関東最大級の紫陽花スポットです(画像提供:Takashi Mizoguchi)
関東最大級の紫陽花スポットです(画像提供:Takashi Mizoguchi)

茨城県北茨城市にある「北茨城 あじさいの森」は、約2万5,000平方メートルもの敷地に、ヤマアジサイを中心とした約1,300品種・3万株もの紫陽花が咲き誇る、知る人ぞ知る名所です。

豊かな自然の中に広がる「あじさいの森」は、静かで落ち着いた雰囲気。雨に濡れたヤマアジサイは、まるで色とりどりの宝石のようです。

全国からヤマアジサイの希少な品種が数多く集まっているので、その繊細な美しさをじっくり観賞するのがおすすめ。

ヤマアジサイだけでなく人気のアナベルも満喫できます♪(画像提供:Takashi Mizoguchi / PIXTA)
ヤマアジサイだけでなく人気のアナベルも満喫できます♪(画像提供:Takashi Mizoguchi / PIXTA)

また、外国原種のアナベルやカシワバアジサイの群生も圧巻です。

都会の喧騒を離れ、花と森に癒されるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

イベント情報:あじさいまつり(2025年6月7日~7月中旬)

貴重な品種も多く、思わず見入ってしまいます♪(画像提供:ベルビア / PIXTA)
貴重な品種も多く、思わず見入ってしまいます♪(画像提供:ベルビア / PIXTA)

例年、「北茨城 あじさいの森」では、紫陽花の見頃にあわせて「あじさいまつり」が開催されます。

2025年は6月7日(土)から7月中まで開催予定ですが、あじさいの森 園主・山縣繁一さんによると「今年は少し開花が遅れているので、6月中旬以降にお越しいただくのがおすすめです」とのこと。

期間中はキッチンカーが出店するので、ドリンクやランチで休憩しながら散策を楽しめますよ。清々しい空気に包まれながら家族で過ごすひとときは、初夏の思い出作りにもぴったりです。

なお、五分咲き以前は入園無料。五分咲き以降は大人500円、中学生以下300円が必要です。

■スポット概要&開花情報
所在地:茨城県北茨城市華川町小豆畑274
例年の見頃:【ヤマアジサイ、エゾアジサイほか】6月中旬~下旬 【手まり型紫陽花、ガク咲きア紫陽花ほか】6月中旬〜7月中旬
アクセス:【車】常磐自動車道「北茨城IC」から約10分
【電車】JR常磐線「磯原駅」からタクシーで約10分
駐車場:あり
関連イベント:【あじさいまつり】2025年6月上旬~7月上旬

公式サイト

華やかなセイヨウアジサイや純白のアナベルも素敵ですが、小ぶりで繊細なヤマアジサイもまた異なる魅力があります。アクセスしやすい公園や植物園、ハイキング気分が味わえるスポットなど、親子でさまざまな名所におでかけして風情ある花の姿を楽しんでくださいね♪

記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部

「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。

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