
【全国2025】風鈴まつり&風鈴市15選
涼やかな音色を親子で楽しもう
夏の風物詩として人気の「風鈴」。風に揺れて涼やかな音を奏でる風鈴は、見るだけで心が和み、暑さを和らげてくれます。
全国各地のお寺や施設では、色とりどりの風鈴が敷地内を彩る「風鈴まつり」や「風鈴市」が続々と行われています。願いごとを書いた短冊を吊るしたり、気に入った風鈴を購入できるスポットもあり、親子のおでかけにもぴったり。
今回は、家族で楽しめる全国の「風鈴まつり」や「風鈴市」をご紹介します。
※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイト、関連サイトをご確認ください
知っておきたい!子供に伝えたい「風鈴」の豆知識

日本の夏を象徴する伝統的なアイテム「風鈴」は、唐の時代に中国で使われていた青銅製の風鐸(ふうたく)が起源といわれています。
風鐸は鐘のような形をしており、“風鐸の音が聞こえる範囲には災いが起こらない”と考えられていたことから、寺院のお堂や塔の軒、四隅(よすみ)に吊り下げられていました。
江戸時代にはガラス製の風鈴が登場

日本には、奈良時代に伝わったといわれており、江戸時代になると、陶器や金属のほか、見た目も涼やかなガラス製の風鈴が登場。
当初はとても高価なものでしたが、時代を経てガラスの値段が安価になり、庶民の間にも広がり、日本の夏の風物詩となりました。
風鈴短冊の由来は

風鈴につけられている「短冊」は、風を受けて鈴を鳴らすための役割に加え、願い事を書いて風に乗せて届けるという意味も込められています。
短冊は元々「七夕」の願い事を短冊に書く文化と結びついて広まったとされ、江戸時代には健康や長寿などの願いを託す人も増え、風鈴自体が「厄除け」「願いを叶えるお守り」として親しまれていました。
現代でも、風鈴まつりなどでは、訪れた人が自由に願いを書ける短冊が用意されていることもあるので、親子でこの夏の願いを書いてみてはいかがでしょうか。
【静岡県袋井市】遠州三山 風鈴まつり(2025年5月24日~8月31日)

静岡県袋井市では、2025年5月24日(土)~8月31日(日)に、「遠州三山 風鈴まつり」が開催されます。
「遠州三山」とは、市内にある「法多山尊永寺」(はったさんそんえいじ)、「秋葉総本殿 可睡齋」(あきはそうほんでんかすいさい)、「医王山油山寺」(いおうざんゆさんじ)という3つの寺院のこと。期間中は、3つの名刹を彩る涼やかな風鈴が訪れる人々を出迎えます。

各寺院では、それぞれ寺院の特徴を生かした風鈴飾りが楽しめます。さらに、暑気払いとしてぜんざいの提供をはじめ、茶屋では名物スイーツも味わえるので、袋井市を代表する歴史ある寺院で風鈴の美しい音色を楽しみながら、親子でグルメも満喫しましょう♪
【岐阜県関ケ原町】関ヶ原ウォーランド 風鈴まつり(2025年6月1日~9月28日)

岐阜県関ケ原町のテーマパーク型資料館「関ヶ原ウォーランド」では、2025年9月28日(日)まで「風鈴まつり」が開催されます。
約200mの風鈴トンネルには約6,000個の風鈴が並び、風に揺れて響く音色が涼を運びます。トンネルの先には薬師如来像があり、短冊に願い事を書いて願掛けも楽しめますよ。

同時開催の「和傘物語・和傘灯り物語」では、昼間は色鮮やかに、夜はライトアップで幻想的に彩られる400本の和傘も見どころ。戦国時代を再現した園内では、等身大の武将像や甲冑レンタル、参加型ゲーム、関ヶ原合戦屏風の展示などもあり、歴史体験も充実しています。
隣接のレストランでは、対象メニュー注文で入場料が割引または無料に。家族で訪れて、風鈴や和傘に込められた厄除けや平和の願いにふれてみてはいかがでしょうか。
【岐阜県高山市】桜山風鈴まつり(2025年7月19日〜8月23日)

岐阜県高山市の「櫻山八幡宮」では、2025年7月19日(土)〜8月23日(土)に「桜山風鈴まつり」が行われます。
櫻山八幡宮の絵馬殿が約2,000個もの風鈴で彩られる夏の風物詩。手水舎には生け花が浮かべられ夏の彩りを演出します。7月26日・8月2日・9日・16日の土曜日には絵馬殿をライトアップ。日中とは異なる幻想的な空間で、風鈴の絵付け体験も楽しめますよ。
さらに、8月2日(土)には、雅楽の演奏、大道芸ステージなどのステージイベントのほか、キッチンカーや飲食ブースも出店する縁日イベントを開催。夜間のライトアップと合わせて満喫できます。
【埼玉県川越市】川越氷川神社 縁むすび風鈴(2025年6月28日〜9月15日)

夫婦円満・家庭円満、縁結びにご利益があるとされている埼玉県川越市の「川越氷川神社」では、2025年6月28日(土)〜9月15日(月・祝)に、「川越氷川神社 縁むすび風鈴」が開催されます。
境内には約2,000個の江戸風鈴が吊るされ、カラフルな風鈴が風に揺れて涼やかな音色を響かせます。特に本殿の東側にある「風鈴回廊」は圧巻! 職人が手作りした風鈴がずらりと並び、色も形も音色も異なる風鈴を楽しめますよ。

まつり期間中は18時30分~20時頃に、風鈴回廊をライトアップ。流れる小川に明かりが灯される「光る川」では、水の中で丸い玉がぼんやりと光ったり、消えたりしながら神秘的な夏の夜を演出します。
思わず写真に撮りたくなるスポットが点在している「川越氷川神社」に、昼と夜の両方訪れて、異なる雰囲気を楽しんでみてはいかがでしょうか?
【東京都足立区】西新井大師 風鈴祭り(2025年7月1日〜27日)

“関東厄除け三大師”のひとつとしても知られている東京都足立区の「西新井大師」では、2025年7月1日(火)~7月27日(日)に、夏の恒例行事「風鈴祭り」が開催されます。
全国各地から集められた250種以上の風鈴が展示され、美しい音色や個性豊かなデザインの数々が楽しめるのが魅力。涼やかな風鈴の音色に耳を傾けながら、好みのデザインや音色を探してみてくださいね。

風鈴には願いごとを書いた短冊を結ぶこともでき、後日護摩祈願にかけられます(1枚500円)。
また、7月6日(日)・20日(日)の10時〜16時には「ガラス風鈴の絵付け体験」(参加料・風鈴付き1,000円)が新たに実施される予定。飾られている風鈴は購入することもできるので、自宅でも楽しめますよ♪
祭りにあわせて、古くからある商店が軒を連ねる「西新井大師参道」を散策するのもおすすめです。
【神奈川県川崎市】第30回川崎大師 風鈴市(2025年7月17日~21日)

神奈川県川崎市の「川崎大師」では、2025年7月17日(木)~21日(月・祝) に「第30回川崎大師 風鈴市」が開催されます。
“夏の川崎大師ににぎわいを!” “全国の風鈴の音色をお届けしたい!”との願いから1996年から始まったお祭りで、全国各地から集めた800種類・2万個の風鈴が飾られます。
地域ごとの風鈴の特色も知ることができるほか、特別展示として金の風鈴とプラチナ風鈴も登場。自宅で1年間飾っていた風鈴の供養も行えますよ。
また、2025年7月20日(日)には、約200人の踊り子が参加する「風鈴市踊り練り込み」が行われます。浴衣姿の踊り子たちが音楽に合わせて踊る姿は、夏祭りらしい活気とにぎわいにあふれ、風鈴市の見どころです。
【群馬県桐生市】宝徳寺 風鈴まつり(2025年7月5日 〜 9月23日)

群馬県桐生(きりゅう)市の「宝徳寺」では、2025年7月5日(土)~9月23日(火・祝)に「風鈴まつり」が開催されます。
短冊に願いを書き、3,000個の風鈴トンネルを歩いて成就を祈願するお祭りで、「宝徳寺」の夏の風物詩として知られています。

期間中は、カラフルな傘が頭上に広がる「アンブレラスカイ」や、ピカピカに磨き上げられた本堂の床に夏の青もみじが美しく反射する「床もみじ」の特別公開、ライトアップなど、フォトジェニックなイベントが目白押し!
写真映え抜群のイベントが盛りだくさんの「風鈴まつり」で、夏休みの思い出を作りましょう。
【茨城県下妻市】大宝八幡宮 風鈴まつり(2025年7月26日~8月24日)

茨城県下妻市の「大宝八幡宮」では、2025年7月26日(土)~8日24日(日)に、毎夏恒例の「風鈴まつり」が開催されます。
神社の参道が、参拝者が絵付けしたオリジナルの風鈴で飾られ、心地よい音色が涼やかな雰囲気を演出。オリジナル風鈴は、2025年は6月21日(土)から先着1,000個限定で販売中。購入した風鈴は、300円で絵付けを行い、願い事を書いた短冊を添えて奉納すれば、参道で飾ってもらえますよ。
祭り期間中の夜は、参道がライトアップされ、幻想的な風景も楽しめます。
※2025年の開催日以外の詳細は確認中です
【長野県飯島町】信州飯島風街道 りんりん祭

長野県飯島町の「飯島町文化館」周辺では、2025年8月11日(月・祝)に「信州飯島風街道 りんりん祭」が開催されます。
会場周辺には、世界最多展示数約1万個の風鈴が飾られ、涼やかな音色とともに幻想的な風景が広がります。例年、50店舗以上の出店も並び、親子で一日中楽しめる夏の風物詩として人気を集めています。

この祭りは地域活性化を目的に2021年に誕生。風鈴は、町民や地元企業、町内外を問わず多くの支援者たちの協力によって、一つ一つ準備されたもの。夜はライトアップも実施され、夏の夜を彩ります。
自分の名前が入った世界に一つだけの風鈴も募集しているので、オリジナル風鈴で参加するのもおすすめです。
【福井県越前町】越前焼『陶ふうりん』四千の音色♪(2025年6月14日~8月31日)

福井県越前町にある「越前古窯博物館(旧水野家住宅)」では、2025年6月14日(土)〜8月31日(日)に、「越前焼『陶ふうりん』四千の音色♪」が開催されます。
歴史ある古民家の中庭や縁側に、約4,000個もの陶製風鈴がずらりと吊るされ、夏の風に揺れて涼やかな音色を奏でます。越前焼特有の鉄分を含む素材が金属のように澄んだ音を響かせますよ。

風鈴は一つ一つ手作りのため、色や形、音色がそれぞれ違う“一点もの風鈴”をじっくり聴き比べられるのが魅力。気に入ったものは購入も可能なので、自宅でもその音色を楽しめますよ。
また、絵付け体験では、自分だけのオリジナル風鈴を作れるほか、抹茶ぜんざいやフロートなどの和スイーツも味わえ、見て聞いて味わえるイベントです。
【新潟県五泉市】五泉八幡宮「七夕風鈴祭・天の川巡り」(2025年6月30日〜7月21日)

新潟県五泉市の五泉城跡に鎮座する「五泉八幡宮」では、毎年恒例の「七夕風鈴祭・天の川巡り」が2025年6月30日(月)~7月21日(月・祝)に開催されます。
全国47都道府県や海外から寄せられた約5,000個・900種類の多彩な風鈴が境内を彩り、音と色が織りなす幻想的な光景は圧巻。

夜には、ライトアップも行われ涼やかな音色とともに、幻想的な空間を楽しめますよ。
また、境内では「天の川アンブレラスカイ」も同時開催。7月5日(土)、6日(日)には「5000ハチマンマルシェ」も行われます。マルシェ開催日は、ラポルテ五泉と会場間をシャトルバスが運行(高校生以上・片道100円、中学生以下無料)。
7月7日(月)までは、夏越しの大祓「茅輪の神事」として、茅の輪も設置されていますよ。
【奈良県橿原市】おふさ観音 風鈴まつり(2025年7月1日〜9月30日)

奈良県橿原市の「おふさ観音」では、2025年7月1日(火)〜9月30日(火)まで、約3,000個の風鈴が境内を彩る「風鈴まつり」が開催されます。
涼を感じられる夏の風物詩として親しまれているまつりでは、日本各地の風鈴が展示されるほか、岩手の南部風鈴、相模の小田原風鈴などの名産風鈴の即売会や、ライトアップによる夜間拝観が行われます。

7月から9月までの3カ月にわたって開催される風鈴まつり。境内には、毎年大人気の30種以上の美しい改良メダカを展示した「メダカの学校」も用意されています。
水槽をのぞき込む子供たちの姿も多く、親子でゆったりと楽しめる例年人気の展示なので、訪れた際はぜひチェックしてくださいね。
【京都府宇治田原町】正寿院 風鈴まつり(2025年6月1日~9月30日)

京都府宇治田原町の「正寿院」では、2025年6月1日(日)~9月30日(火)に「風鈴まつり」が開催されます。
境内には、2,000個以上の風鈴が飾られ、その音色や見た目、山間の涼しい気候を通じて“五感で涼を感じられる”夏の恒例行事として人気です。
境内に続く「花風鈴小径」では、桔梗(ききょう)や朝顔、ほおずきなど夏の花のほか、6月は紫陽花(あじさい)、7~8月は向日葵(ひまわり)、9月にはコスモスと、季節の花があしらわれた風鈴が飾られます。

まつり期間中は、風鈴の絵付け体験(1,600円)や、天然石でつくるオリジナル腕輪数珠作り(大人3,000円・子供1,000円)など親子で楽しめる体験も開催。
ぜひ親子で訪れて、体験と一緒に美しい景色を満喫してみてはいかがでしょうか。
【島根県出雲市】一畑薬師 風鈴まつり

島根県出雲市の「一畑薬師」(いちばたやくし)では、2025年6月21日(土)〜9月23日(火・祝)に「風鈴まつり」が開催されます。
全国から奉納された約1,400個の風鈴が境内に飾られ、短冊に込められた願いとともに、澄んだ音色が訪れる人々に涼と癒しを届ける夏の風物詩。風鈴で邪気を払って疫病を退散させるとともに、人々の願いをお薬師様へ伝えるという意味が込められています。

奉納風鈴は、8月31日(日)までに郵送で申し込めば、願いごとを書いた短冊付きで境内に飾られます(奉納料1鈴2,000円)。
なお、一畑薬師までのメイン道路が通行止めのため、来訪時は迂回路の案内看板に従っておでかけください。
【徳島県石井町】童学寺 まけまけ風鈴祭り

徳島県石井町にある「童学寺」では、2025年4月1日(火)〜8月31日(日)に「まけまけ風鈴祭り」が開催されます。
阿波弁ので"あふれるほどの"を意味する「まけまけ」と「負けん負けん」をかけて名付けられた風鈴まつりは、「あふれるほどの風鈴で困難に負けない」という意味が込められたイベント。境内の回廊には、願いごとが書かれた約1,500もの風鈴が吊るされ、涼やかな音色が響き渡ります。
撮影スポットとしてもおすすめなので、家族の休日や、夏休みのおでかけにもおすすめですよ。
涼やかな音色で心を癒す風鈴まつりや風鈴市は、暑い夏にぴったりのおでかけ先♪ 家族で願いを込めた短冊を飾ったり、オリジナル風鈴を作ったりと、思い出に残るひとときを過ごせますよ。今年の夏は、風鈴の音に包まれて、五感で“涼”を感じてみませんか?
記事を書いた人

いこーよとりっぷ編集部
「いこーよとりっぷ」では、地域の伝統行事や季節毎のイベント情報など、地域の魅力を発信し、親子にとって「10年先も思い出す」おでかけ体験を提供していきます。
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