【2026】ゆらめく光に心洗われる「関東の灯籠流し」9選 子供に伝えたい日本伝統の光の行事を体験
更新日2026年07月16日/公開日2026年07月16日

【2026】ゆらめく光に心洗われる「関東の灯籠流し」9選 子供に伝えたい日本伝統の光の行事を体験

体験する
歴史・文化を感じる
東京都墨田区、東京都千代田区、ほか

日本各地で古くから行われてきた夏の風物詩「灯籠(とうろう)流し」。

水面を流れる美しい光に癒されながら、「自分が今ここにいるのは先祖のおかげ」と感謝する気持ちを子供に伝えられる貴重な体験です。

そこで今回は、2026年の夏に関東で開催される灯籠流しイベントをご紹介。灯籠流しが持つ意味もあわせて解説します。

※内容は一部変更または中止になる可能性があります。最新情報および詳細は、公式サイトをご確認ください

送り火の意味もある「灯籠(とうろう)流し」とは?

山梨県富士河口湖町の「富士河口湖灯籠流し」(過去の開催時の様子)
山梨県富士河口湖町の「富士河口湖灯籠流し」(過去の開催時の様子)

灯籠流しは、お盆の時期にお迎えしたご先祖様を再び送る“送り火”として、昔から受け継がれてきた日本の伝統行事です。

日本各地で行われており、とくに京都の「嵐山灯籠流し」、広島の「ピースメッセージとうろう流し」などが有名です。

お盆の最終日である「送り盆」に、火を灯した灯籠を河川や海へ流すのが一般的ですが、そのまちの立地や風習、文化に基づき、さまざまな特色があります。

例年、福井県敦賀市の名勝「気比の松原」で行われる「とうろう流しと花火大会」
例年、福井県敦賀市の名勝「気比の松原」で行われる「とうろう流しと花火大会」

日本各地で踊られる盆踊りや、夏を彩る打ち上げ花火も、もとをたどれば亡くなった人々を供養する行事でした。そのため、灯籠流しとあわせて行う地域もあります。

お盆の時期は地域により異なる?

多くの地域では、新暦の8月15日を中心とし、先祖の霊を迎える8月13日の「迎え盆」から、16日に再び送りだす「送り盆」までの4日間をお盆とするのが一般的。

一方、東京をはじめとした一部地域では、7月13日から7月16日にお盆の行事を行うことが多くなっています。

そのため、送り火のひとつである灯籠流しも多くの地域では8月中旬に実施されますが、東京などでは7月中旬に行われることもあります。

それでは、親子で行きたい関東エリアの灯籠流し行事をご紹介します。

【東京都台東区】下谷仏教会 流灯会(2026年7月17日)

会場となる「不忍池辨天堂」(しのばずのいけべんてんどう)と不忍池(ボート池)
会場となる「不忍池辨天堂」(しのばずのいけべんてんどう)と不忍池(ボート池)

いつも多くの人でにぎわう「上野恩賜公園」の不忍池が、穏やかな光に包まれる夏の恒例行事「流灯会(りゅうとうえ)」。

下谷仏教会が主催し、毎年7月17日に「不忍池辨天堂」にて執り行われます。

例年、灯籠の申し込みは当日の17時頃から。「不忍池辨天堂」で受け付けます(1基1,000円)。

日が沈む19時頃になると、僧侶が読経を行うなか、ボートに乗ったスタッフが火を灯した灯籠を不忍池(ボート池)に流していきます。

「不忍池辨天堂」に参列する人々(2022年開催時の様子)
「不忍池辨天堂」に参列する人々(2022年開催時の様子)

また、「不忍池辨天堂」内の祭壇(施餓鬼壇/せがきだん)で19時から法要が行われ、誰でもお焼香に参列できます。

『花びらは散っても花は散らない。 形は滅びても人は死なぬ』という言葉があります。人の命は、悼む心がなくならない限り続くもの。

亡き人を想い悼む灯籠流しは『先祖がいたからこそ自分がいる』ということを親子で感じる良い機会になりますよ」(下谷仏教会・金嶺寺住職 末廣正栄さん/取材時)

■下谷仏教会 流灯会
開催日:2026年7月17日(金)
開催時間:19:00~20:00
※灯籠申込は17:00~
料金:観覧無料 
※灯籠申込は1挺1,000円
開催場所:不忍池辨天堂
アクセス:【電車】JR、東京メトロ「上野駅」から徒歩で約8分/京成本線、成田スカイアクセス線「京成上野駅」から徒歩すぐ

【東京都千代田区】皇居千鳥ヶ淵 灯ろう流し(2026年7月22日、23日)

東京都千代田区の「千鳥ヶ淵」で、2026年7月22日(水)、23日(木)に開催される灯籠流し。

第二次世界大戦後の人々の心を癒やそうと、1958年(昭和33年)に始まったこのイベントは、千代田区の夏の風物詩です。

皇居の北西側にあるお濠「千鳥ヶ淵」に、平和への祈りと大切な人への想いを込めた「希望の灯ろう」を流します。

約2,000挺の灯籠が用意され、優しい光が水面に揺らめく風景はとても神秘的。

参加方法は「船上灯ろう」(抽選)、「灯ろう」(事前購入のみ)の2種類です。

船上灯ろう(事前申込・抽選 ※2026年は申込終了)

ボートに乗船し、水面に浮かぶ無数の光に包まれながら、自分で直接灯籠を流すことができます。

■船上灯ろう
対象:1日60組(抽選/1組3名まで)
参加費:1艘12,000円(灯籠3灯、ボート使用料込)
※申込は2026年6月16日(火)で終了しました

灯ろう(事前購入)

事前に公式サイトで予約購入し、願いごとやメッセージを記入した灯籠をスタッフに託し、水上に流してもらいます。

今年からは、遠方の方でもウェブサイト上で灯籠へのメッセージを記入できるように。現地に行けなくても、ライブカメラを通して自分の灯籠が流れていく様子を楽しめます。

■灯ろう
参加費:1灯2,000円
申込方法:公式サイトより申し込み
申込期間:2026年6月5日(金)~7月20日(月)
受取場所:千鳥ヶ淵ボート場付近 灯ろう受付所(千代田区三番町2先)
受取期間:7月22日(水)または23日(木)16:30~19:00(購入時に受け取り日を指定)

■皇居千鳥ヶ淵 灯ろう流し
開催日:2026年7月22日(水)、23日(木)
※雨天・荒天中止 
開催時間:19:00~20:00頃
料金:観覧無料 
※灯籠流しの参加費は別途必要
開催場所:
・千鳥ヶ淵ボート場 (千代田区三番町2先)~千鳥ヶ淵緑道:受付・灯籠受け取り、観覧会場
・九段坂公園(千代田区九段南2-2-18):観覧会場
・北の丸公園(北の丸公園1-1):観覧会場
アクセス:
最寄り駅①東京メトロ、都営地下鉄「九段下駅」2番出口 ②東京メトロ半蔵門線 「半蔵門駅」5番出口
・千鳥ヶ淵ボート場:①から徒歩で約10分 ②から徒歩で約10分
・九段坂公園:①から徒歩で約3分 ②から徒歩で約23分
・北の丸公園:①から徒歩で約5分 ②から徒歩で約25分

【東京都台東区・墨田区】隅田川とうろう流し(2026年8月15日)

吾妻橋の両岸、台東区側と墨田区側から灯籠を流します
吾妻橋の両岸、台東区側と墨田区側から灯籠を流します

浅草エリアの夏の風物詩、「隅田川とうろう流し」。例年、国内外から多くの観光客が集まります。

関東大震災や東京大空襲などで亡くなった人々を偲び、1946年(昭和21年)の「浅草復興祭」のときに始まりました。

墨田区側では、例年、キャンドルによるイルミネーションも
墨田区側では、例年、キャンドルによるイルミネーションも

その後、隅田川の護岸工事による休止期間を経て、2005年に復活。2019年からは隅田川を挟む墨田区と台東区の連携事業となり、吾妻(あづま)橋の両岸で同時開催されています。

浅草側からの景色(写真提供:台東区)
浅草側からの景色(写真提供:台東区)

浅草のまちやスカイツリーの夜景をバックに、ゆっくりと灯籠が流れていく光景は、眺めているだけで心が洗われるよう。

「それぞれの想いをのせた灯籠による幻想的な風景と隅田川沿いの水辺空間をお楽しみください」(墨田区観光協会・佐々木匠さん/取材時)

受付の様子(墨田区側)
受付の様子(墨田区側)

なお、灯籠の事前購入方法や当日の受付場所などは、台東区と墨田区とで異なりますのでご注意ください。

■隅田川とうろう流し
開催日:2026年8月15日(土)
開催時間:【式典・流し初め 】18:30~、【灯籠流し】18:45~20:15
料金(灯籠1挺):
事前購入1,700円(ネット購入は別途送料420円)
当日購入2,000円
開催場所:隅田川(吾妻橋付近両岸)
【台東区浅草側】隅田川 吾妻橋親水テラス
【墨田区側】 隅田川親水テラス、墨田区役所前うるおい広場
アクセス:【電車】都営浅草線、東京メトロ銀座線「浅草駅」から徒歩で5~9分

「浅草観光連盟公式サイト」

墨田区公式サイト

【埼玉県杉戸町】古利根川流灯まつり(2026年8月1日~2日)

美しい光の帯が川を彩ります
美しい光の帯が川を彩ります

埼玉県杉戸町と隣の宮代町との境を流れる古利根川に、畳1畳分もの大きな灯籠が約250挺も連なるお祭りです。

昭和初期に、両町の商店会が協力して「流燈會」(とうろうかい)として開始。1990年に「古利根川流灯まつり」として生まれ変わりました。

灯籠は、釘(くぎ)を使わずに組み立て細工の要領で地元の人たちが手作り。約1kmもの距離を光が連なる景色は、まるで地上に降りた天の川のようです。

沿道に飾られている灯籠は地元の人々や子供が手作りしました
沿道に飾られている灯籠は地元の人々や子供が手作りしました

大型灯籠の係留と飾り灯籠のほか、踊り・ダンス・バンド・民謡・歌謡ショーなどのステージイベントを開催。遊覧船(要事前予約)や人力車からの灯籠観賞も人気です。

東武スカイツリーライン「東武動物公園駅」から歩いて3分ほどのエリアで開催されるので「東武動物公園」とあわせておでかけするのもいいですね。

■古利根川流灯まつり
開催期間:2026年8月1日(土)~2日(日)
料金:観覧無料、人力車500円
開催場所:古利根川河畔
アクセス:【電車】東武スカイツリーライン「東武動物公園駅」東口から徒歩で約3分

【埼玉県長瀞町】長瀞船玉まつり(2026年8月15日)

万灯船と灯篭流し
万灯船と灯篭流し

埼玉県長瀞町で毎年8月15日に開催される「長瀞船玉まつり」は、毎年約7万人の人でにぎわう、秩父路の夏の風物詩。

国指定の名勝である長瀞渓谷を舞台に、幻想的な灯籠流しと荒川に浮かぶ万灯船、そして夜空を彩る迫力満点の花火が楽しめます。

過去の打ち上げ花火の様子
過去の打ち上げ花火の様子

川下りの船頭による水上安全の祈願と御霊供養の儀式を観光と結びつけたことが起源とされ、さまざまな願いを込めた灯籠が川を下り、昼とは異なる幻想的な雰囲気を醸し出します。

灯籠流しは7月24日までに協賛金1,000円を花火の打ち上げ数は例年3,000発以上。長瀞町の伝統と風物詩を家族で体験してみてはいかがでしょうか。

■長瀞船玉まつり
開催日: 2026年8月15日(土) ※小雨決行、荒天の場合は花火大会のみ延期
開催時間:17:10~20:45/灯籠流し18:20~
料金:観覧無料(一般席)
※特別観覧場所は有料(7月31日申し込み締め切り)、灯籠1基1,000円(7月24日締め切り)
開催場所:長瀞岩畳周辺
アクセス:【電車】秩父鉄道「長瀞駅」から徒歩で約5分

公式サイト

【千葉県鴨川市】海施餓鬼流灯会(2026年8月10日)

千葉県鴨川市の「誕生寺」が、毎年8月10日に「小湊漁港」で行う夏の風物詩のひとつ。

1703年(元禄16年)の元禄地震による津波で亡くなった人々を弔うために始まり、第二次世界大戦後には戦没者の慰霊を兼ねて灯籠を流すようになりました。

当日は、例年18時50分頃に大小の灯籠を持った「灯籠行列」が「誕生寺」祖師堂を出発。その後、灯籠は小型船に載せられ、火を灯したのち次々と海上へ流されていきます。

終盤になると花火が打ち上げられ、海面には灯籠と花火の光が重なり合い、あまりの美しさに涙を流す人の姿も。

現在では、関東エリアだけでなく関西などからの参加も増えています。

■海施餓鬼流灯会
開催日時:2026年8月10日(月)
開催時間:灯籠流し19:00~/花火打ち上げ19:30~(10分間)
料金:観覧無料 
開催場所:小湊漁港 ※灯籠行列は誕生寺(千葉県鴨川市小湊183)
アクセス:【車】館山自動車道・君津ICから約1時間
【電車】JR外房線「安房小湊駅」から徒歩で約20分

【群馬県高崎市】新町ふるさと祭り 花火大会・灯籠流し(2026年8月16日)

灯籠は、地元の人たちが手作業で組み立てています
灯籠は、地元の人たちが手作業で組み立てています

2026年に33回目を迎える、群馬県高崎市新町の「新町ふるさと祭り」。祖先を追悼し、地域の振興を図ることを目的に、高崎市新町商工会が主催しています。

灯籠流しは、18時30分から19時30分頃まで、温井(ぬくい)川の河畔「虚空蔵尊」(こくぞうそん)付近で実施。当日、誰でも灯籠流しに参加できます。

流れゆく灯籠に祈りを捧げたあとには、花火の打ち上げがスタート。スターマインや創作花火など、約3,000発の大輪の花火が放つ色とりどりの光が、夏の夜空を彩ります。

新町烏川グラウンドには屋台が並びます
新町烏川グラウンドには屋台が並びます

打ち上げ場所は、灯籠流しの会場から土手を超えた先に広がる新町烏川グラウンドです。

「ここまで間近で打ち上がる花火はなかなかありません。おなかに響くドーンという音も、迫力満点です」(高崎市新町商工会スタッフ・山田さん/取材時)

2026年は事前予約制の遊覧席を設置予定。申し込み期間は 6月8日(月)~7月24日(金)までで、定員に達し次第締切りとなります。詳細は公式サイトをご確認ください。

■新町ふるさと祭り 花火大会・灯籠流し
開催日:2026年8月16日(日) ※雨天の場合は8月17日(月)に延期
開催時間:灯籠流し18:30~19:30、花火大会19:40~21:00
料金:観覧無料、事前予約制の有料観覧席あり 
開催場所:
【灯籠流し】温井川の河畔「虚空蔵尊」付近(群馬県高崎市新町34)
【花火大会】新町烏川グラウンド(群馬県高崎市新町2871)
アクセス:【電車】JR高崎線「新町駅」から徒歩で約15分

【群馬県千代田町】千代田の祭 川せがき(2026年8月18日)

過去に開催された灯ろう流しの様子
過去に開催された灯ろう流しの様子

群馬県邑楽郡千代田町で毎年8月18日頃に開催される「千代田の祭 川せがき」は、約150年の歴史を誇る伝統のお祭りです。

1877年(明治10年)、利根川で誤って水死した「かぶと屋」の番頭・倉吉を弔うために始まったとされ、以来、水難者供養と恒久平和への祈りが受け継がれてきました。

2026年は8月18日(火)に開催。民踊流しや舞台芸能のあと、19時40分から僧侶の読経にあわせて灯籠流しが行われます。川幅400m以上の雄大な利根川を、無数の灯籠がゆっくりと流れていく幻想的な光景に、厳かな祈りのひとときを体感できます。

過去の打ち上げ花火の様子
過去の打ち上げ花火の様子

祭り後半に行われる花火大会も必見! 2026年の打上数は約6,280発にパワーアップします。

斜めに打ち上げる超低空花火「水上スターマイン」や、約400mの川幅がある利根川だからこそ見られる「水中花火」は圧巻のひとことです。

心癒やされる灯籠流しから、祭りのラストを飾る絢爛豪華な「『心が動く』フィナーレ花火2026」まで、親子で一緒に体験する価値ありのイベントですよ。

■千代田の祭 川せがき
開催日:2026年8月18日(火)※荒天の場合は翌19日(水)に順延
開催時間:18:00〜20:50
民踊流し 18:00〜18:20
舞台芸能〔前半〕18:30〜19:30
読経・灯籠流し 19:40〜20:00
打上花火 20:10〜20:50
料金:観覧無料(特別観覧席は有料・事前予約制)
開催場所:千代田町赤岩地先 利根川河畔(赤岩渡船付近)
アクセス:【車】東北自動車道「館林IC」から約20分

【栃木県足利市】渡良瀬川 灯ろう流し(2026年8月17日)

1950年(昭和25年)より毎年8月17日に渡良瀬川の岸辺で営まれている、栃木県足利(あしかが)市の伝統行事。市内17の寺院からなる「足利仏教和合会」が主催しています。

渡良瀬川の夕日
渡良瀬川の夕日

灯籠流しは、夕暮れとともに17時30分からスタート。夕日の美しさで知られる渡良瀬川で、感謝の心を添えて流しましょう。

灯籠は「足利仏教和合会」の寺院で事前購入すると1挺1,000円(例年7月末頃から販売開始)。当日、現地でも1,200円で販売されます。

■渡良瀬川 灯ろう流し
開催日:2026年8月17日(月)
開催時間:17:30~20:30
料金:観覧無料 
※灯籠は事前購入は1挺1,000円、当日は1,200円
開催場所:渡良瀬川 中橋と田中橋の間北岸(栃木県足利市)
アクセス:【車】北関東自動車道・足利ICから約15分
【電車】JR両毛線「足利駅」から徒歩で約7分/東武伊勢崎線「足利市駅」から徒歩で約10分

日本人が大切に受け継いできた灯籠流し。この夏、親子で体験してみてはいかがでしょう。

記事を書いた人

雨宮あかり

「いこーよとりっぷ」エディター/食べること・飲むこと・音楽が大好きなママ編集者。世界中の音楽フェスを体験すること&ベルギービールの醸造所めぐりが夢です♪ 特技はアロマセラピートリートメントです。

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